2022年9月21日に発売された「週刊文春WOMAN」2022秋号(文藝春秋)では、「語ろう、もっと。女のからだ」と題した特集が掲載されている。
これまでタブー視されてきた「女性のからだ」、中でも「閉経」について語る特集で、巻頭の「わたしたちの閉経物語!」は全12ページの大企画となっている。
本企画では、ポッドキャスト番組・TBSラジオpresents「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」と、「週刊文春WOMAN」の鼎談連載「野宮真貴、松本孝美、渡辺満里奈の『大人の女史会』にようこそ。」がコラボ。今年7月に番組リスナーと読者から募集した「閉経物語」を読みながら、5人が自らの「閉経物語」についても語り合った。
「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」は、毎週金曜夕方5時に配信されるポッドキャスト番組。女性たちの表に出せない思いや悩みを語り合い、「おばさん」という言葉を肯定的に使うことでも支持を集めている。2020年のジャパンポッドキャストアワードで「ベストパーソナリティ賞」「リスナーズ・チョイス」の2冠を受賞。
「大人の女史会」は、野宮真貴さん、松本孝美さん、渡辺満里奈さんの3人が、「50代からの人生を楽しもう!」を合言葉に、2019年に結成したプロジェクトチーム。更年期にまつわる様々な悩みを語り合う鼎談企画「『大人の女史会』にようこそ。」を「週刊文春WOMAN」で連載中。
このほか、「語ろう、もっと。女のからだ」特集内では、2021年の東京オリンピックで女子バレーボール代表監督を務めた中田久美さんが明かす「49歳からの更年期障害と東京オリンピック」、美容ジャーナリストの齋藤薫さんによるエッセイ「今なら言える 閉経からが人生だ!」などの更年期や閉経のトピックをはじめ、『侍女の物語』『誓願』などで知られるブッカー賞作家マーガレット・アトウッドさんが、中絶禁止法が次々に施行されるアメリカの現状について警鐘を鳴らす「アメリカは魔女狩りの時代へ向かうのか」(訳・解説 鴻巣友季子)も掲載している。
■「週刊文春WOMAN」編集長・井﨑彩さん
「10月18日は、国際閉経学会が、21世紀の高齢化社会を受け、人生100年時代における更年期の健康に関わる情報を発信する日として定めた『世界メノポーズデー(World Menopause Day)』です。統計的に、日本人女性の平均閉経年齢は約50歳。更年期は45歳前後から始まる人が多く、日本で働く女性の4人に1人は更年期にあると考えられています。しかし、更年期の不調を理由に『昇格を辞退する』『退職を検討する』といった女性は多く、また家庭においても心身の変化をパートナーと共有できないという問題が起きています。その背景には、日本社会において更年期や閉経について語ることがいまだにタブーであるという現実があります。『週刊文春WOMAN』では2018年12月の創刊以来、女性の更年期の問題に力を入れてきましたが、反響の大きさに応えて、今回初めて大特集を組みました」
■ジェーン・スーさん(49歳)
「すごく勉強になりました。閉経がいつだったかは実はあやふやである、ということすら、私たちは情報として知らないから。いつまでに何が起こってどうなる、というのはグラデーションだし、人それぞれだということが、あらためてわかりました」
■野宮真貴さん(62歳)
「更年期が怖いという方もいらっしゃるけど、私もそうでした。だからいろんな体験談を聞くことで、ちょっとホッとできるし、正しい情報を得れば、対処法が分かるので怖くなんてなくなるはず」
■渡辺満里奈さん(51歳)
「(更年期世代が抱える問題について)50歳くらいになると、それまですごく一生懸命働いてきたのに、ふと気づけば『あれ? 自分の立ち位置ってどこ?』と不安になる人が多い。男性について言われてきたことですが、それは女性も同じだと思うんです。会社勤めをしていると管理職になる年齢ですし、すごく考えると思います」
■堀井美香さん(50歳)
「座談会のあと、ホルモン検査を予約しました。オススメしていただいたイソフラボンも摂取するようになって、体が少し楽に。素敵な先輩方の後を追えばいいんだと思えば、前向きな気持ちになります」
■松本孝美さん(57歳)
「友達同士の会話の中でも、更年期の話はしますが、閉経の話題はなかなか出ない。情報が無かったから話題にもなりづらかったんだとこの座談会でわかりました。閉経前後の多くの経験談(身体的、精神的どちらも)を知ったり話したりする機会があれば、備えられるし悩みも軽減できると思うので、そういう場が増えると良いなと思います」
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?