リオ五輪カヌー銅メダリスト・羽根田卓也さんの初フォトエッセー『Voda 水の声 カヌー選手 羽根田卓也』(報知新聞社)が、2022年9月1日に発売される。
羽根田さんは1987年生まれの35歳。年齢にちなんだ35のエピソードで、子ども時代から現在までをつづっている。SKY-HIさんとのスペシャル対談も収録。
器械体操からカヌーに転向した子ども時代。ストイックに競技に取り組んだ高校時代。言葉もわからないカヌー大国・スロバキアに18歳で単身留学し、ショックを受け、涙に暮れ、それでも折れることなくパドルを漕ぎ続けた青春の日々――。あまり知られていないエピソードが満載だ。
世界の壁に何度もぶち当たりながら、カヌー競技でアジア人初の五輪メダリストになるまでの"獣道"を進むような歩みを振り返っている。カヌーはまだまだマイナースポーツで、それゆえの劣等感、反骨心を糧に、カヌーの普及に人生を懸けてきたという。
「カヌー徹底解剖」、「僕の旅支度」、「僕の好きなもの」、「ハネタク流美ボディートレーニング」など競技以外の素顔がうかがえる読みもののほか、ラッパー、プロデューサー、音楽事務所のCEOなど多方面で活躍するSKY-HIさんとのスペシャル対談も。道なき道を切り拓いてきた者同士の熱がこもったトークは、読み応えがある。
■目次
第1章
パリへ――/反骨のルーツ/なぜカヌーだったのか/コラム・カヌーはこんなスポーツです/兄/ミズハトモダチ/This is not our food/日本一ストイックな高校生/「マイナー」からの出発/土方歳三という生き方
第2章
ソルカン/壁当て/毎日が晴天の霹靂/言葉の壁を越えて/涙/旅/コラム・僕の旅支度
第3章
師/蛙のプライド/ままごと/ロンドン/救世主/リアリスト/コラム・ハネタク流 美ボディートレーニング/獣道をゆく―SPECIAL TALK―羽根田卓也×SKY-HI
第4章
男子たるもの/「ハネタク流」は持たない/悩んでいいのは1分間/大高慢であれ/ライバルがいてこそ/「楽しむ」こと/コラム・僕の好きなもの/鬼萩は語る
第5章
背水の陣/2016年8月9日/勝負の分かれ目/浦島太郎/東京/夜風/ハネタクヒストリー/兄のまなざし 羽根田翔太朗さん/伴走者 藤原啓太さん(ミキハウス)/盟友・ミランコーチが語るハネタク/あとがきにかえて
カヌー競技にピンとこない人も、羽根田さんの生き方に触れ、そこからマイナースポーツならではの世界をのぞいてみてほしい。人生に悩んだり、劣等感を抱えていたりする人の背中を押してくれる1冊だ。
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