レトロ好きにはたまらない2冊のビジュアルブックが、グラフィック社から同時期に発売される(いずれも8月8日発売予定)。
『ピエール・カルダン デザインアーカイブ』
グラフィック社編集部 編
1冊目は、2020年に98歳で亡くなったデザイナー、ピエール・カルダンの生前の仕事を振り返るビジュアルブック。オートクチュールコレクションを開催していた1953〜1994年の、約半世紀にもわたるデザインが詰め込まれている。幾何学的で色鮮やか、これぞレトロファッション!
生前のカルダン氏と親交があり、本人から「世界一のピエール・カルダンマニアだ」とも言われた収集家のコレクションが、巻頭グラビアに。さらに、ブランド日本上陸時から密な関係にある髙島屋の貴重な資料なども掲載されている。
Pierre Cardin(ピエール・カルダン)
「モードの民主化」と呼ばれたプレタポルテを誰よりも先駆けて始め、デザイナーで初めてライセンスビジネスを興し、インテリアから車、ジェット機まであらゆるライフスタイルに関わる商品をデザイン。
中国、ロシアで初めてファッションショーを開いた。実業家としてパリの高級レストラン「マキシム」も経営し、自ら芝居もプロデュース。モード界で初めて、そしてただひとりフランスアカデミー会員に選ばれ、ユネスコ名誉大使として忙しく世界を飛び回った。
『ʼ60s~ʼ80sのライフスタイルをのぞく レトロ家電デザイン』
ジェロ・ジーレンス 著、海野桂 訳
ファッションの次は、レトロなライフスタイルをご紹介。本書は、オランダのレトロ・ガジェット収集家ジェロ・ジーレンスさんのコレクションをもとに、ʼ60s~ʼ80年代のレトロ可愛いキッチンツールや水回りのアイテムなど101点を掲載している。
ブラウン、フィリップス、AEG、クルプスなど、ヨーロッパ企業の製品を多く掲載。製品によっては当時の広告が載っているものも。デザインの変遷やメーカー紹介などのコラムもあり、ʼ60~ʼ80年代の暮らしにたっぷりと浸れる1冊だ。
ジェロ・ジーレンスさん
オランダのヴィンテージコレクターとして、家庭向け電気製品や電子ゲーム機を収集。1200箱を越える小型家電のコレクションがある。オンライン広告やウェブサイトを制作するデザイナーとしても、25年間活動を継続。最初の書籍として、1970~80年代の携帯型や据え置き型のゲーム機などを取り上げた、『Electronic Plastic(エレクトロニック・プラスチック)(gestalten社刊行)がある。
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