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炎上、黒焦げ卒業。お店の焼肉をガチで美味しく焼く方法、教えます。

教養としての「焼肉」大全

 日本の外食と切っても切り離せない焼肉。お祝い、ご褒美、プチ贅沢など、日本人は何かにつけて焼肉を食べに行く。きっとあなたにも愛してやまない部位が一つや二つはあるだろう。

 しかし一方で、いまいち焼き方の正解がわからないという人も多いのではないだろうか。網にのせたホルモンに火がついたり、気づいたら焼きすぎていて黒焦げになっていたり......などという光景は誰しも目にしたことがあるはず。そんな焼き方を見て、雑誌やウェブ、テレビなど数々の企画で肉を焼いてきたライター・編集者の松浦達也さんは、「もっとおいしく食べられるのに!」と日々切ない気持ちになっているそうだ。

 ならば、どう焼けば「もっとおいしく食べられる」のか? その答えは、松浦さんの著書『教養としての「焼肉」大全』(扶桑社)の中にある。

 日本の焼肉は世界的に見ても、珍しい食べ物だ。
 何が珍しいって、食材を調理して提供するはずの飲食店において、もっとも重要かつ技巧が必要なはずの「肉を焼く」という調理の最終工程を、特に調理のトレーニングを積んでいないであろう客に任せてしまう。そんな大胆極まりない業態は他に類を見ない。
(「はじめに」より)

 本書ではまず、

・なぜ日本で「薄切り肉文化」が花開いたのか
・日本初の「焼肉のたれ」はエバラではなかった
・焼肉店のカルビやロースはカルビでもロースでもない
・内臓のホルモンの由来は「放るもん」ではない

 などといった、日本人のほとんどが知らない焼肉の真実を紹介。

 そして、家とお店それぞれでの肉の焼き方のポイントをじっくり解説している。お店の焼肉については、注文の流れ、部位ごとの焼き方から、筋肉の構造・鉄板/網・ガス火/炭火による焼き方の違いまで、ハイレベルな焼肉の極意を惜しみなく伝授してくれる。

 また、

・いい店には「切り落とし」がある
・ホルモン推しなら炭火の店を選べ
・たれか塩か......迷ったときの指標はこれ

 など、お店やメニュー選びのポイントも。

 さらに、

・自信家の「焼きたい」は「お手伝いを」でとりなす
・焼肉会食の幹事になったら配役と席次をざっくり決めておく

 といった、焼肉会食のコミュニケーション術まで教えてくれる。「焼肉」にまつわる全てを網羅した、至れり尽くせりの一冊だ。

 本書を読めば、あなたも焼肉マスター。いつもの焼肉屋でも、次は今までと比べものにならない絶品焼肉が食べられるかも。


●目次
第1章 日本における焼肉と肉食の歴史
第2章 焼肉に潜むリスクとの正しい付き合い方
第3章 焼肉の焼き方を知れば、肉が格段に旨くなる
第4章 「いい」焼肉店とメニューの選び方
第5章 仕事と人生に役立つ焼肉店における
コミュニケーションの組み立て方

■松浦達也(まつうら・たつや)さんプロフィール
調理の仕組みや科学、食文化史などを踏まえ、料理誌・一般誌・新聞・書籍・ウェブメディアまで幅広く執筆・編集を手がける。テレビ・ラジオなどで食トレンドやニュース解説、番組監修や企画も。エビデンスにもとづいた実践形式で大量に焼く焼肉関連の企画も多い。『家で「肉食」を極める! 肉バカ 秘蔵レシピ 大人の肉ドリル』は、肉好きにとってのバイブルと呼ばれ、 ロングセラーに。ほかに『新しい卵ドリル』(以上マガジンハウス)、『ハイ ボールとつまみ』(監修、主婦の友社)など。共著のレストラン年鑑『東京 最高のレストラン』シリーズ(ぴあ)では審査員を務めている。日本BBQ協会 公認上級BBQインストラクター。有限会社馬場企画代表取締役。


※画像提供:扶桑社


   
  • 書名 教養としての「焼肉」大全
  • 監修・編集・著者名松浦達也 著
  • 出版社名扶桑社
  • 出版年月日2022年7月 1日
  • 定価1,650円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・256ページ
  • ISBN9784594091422

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