ジェネレーションギャップに収入格差、はたまた老後の問題、......年の差の恋は、ハードルが高いもの。しかし、そのハードルの高さが、少女漫画にとっては最高のスパイス! 今回は、ロマンチックな年の差カップルを描いた作品を紹介する。
最初に紹介するのは、『娚の一生』(西炯子)だ。
東京の大手電機会社に勤める堂薗(どうぞの)つぐみ(30代・独身)は、仕事に対する情熱を失い、人生初の長期休暇を田舎の祖母の家で過ごしていた。
そんなある日、入院中の祖母が亡くなってしまう。つぐみは、そのまま祖母の家でしばらく暮らすことに決めるが、そこへ、離れの鍵を持っているという謎の男が現れる。
男・海江田醇(じゅん)は、東京の大学で哲学を教えていたという、老眼鏡をした超年上。しかも、祖母とただならぬ関係だった様子。
つぐみと海江田。成り行きで始まった二人の同居生活は、いったいどうなる⁉
実写化もした大人気マンガ・年の差同居ラブロマン!
続いておススメするのは『たそがれたかこ』(入江喜和)。
たかこは、母と暮らすバツイチ45歳。最近ボケてきた母の面倒をみながら、深川から自転車で新大橋を渡り、社員食堂のパートに通う日々。
毎日ほどほどに忙しいし、別れたダンナのところにいる娘とも連絡を取り合ったりはしている、のだが――。
このところ、夜になると、目からドバドバ涙が出てくるのだ。
とくに大きな原因はない。逆にすべてが原因でイヤになっているのだろうか。
夜にやられて隅田川のほとりで一人、酒を飲む。ところが、だれもいないと思ったそこで、男が声をかけてきて――!?
45歳の女が、若いバンドマンと男子中学生にハマってしまう、たそがれ人生物語‼
最後に紹介するのは、『これは恋のはなし』(チカ)だ。
そう、すべては、あのガキが現れてからはじまった――。
スランプを脱出するため、田舎に引っ越してきた小説家・内海真一31歳。
真一はある日、ネコをきっかけに、孤独な少女・森本遥と出会う。
面倒でかわいそうな子だ。少しくらい助けてやるか......。最初はそれだけの関係だった。ところが――。
「真一さんのことが好きなんだと思います...私」
恋と呼ぶには幼い感情と恋とは呼べない同情の気持ち。
一緒の時間を過ごすうちにふたりの気持ちは少しずつ変わってゆく。
31歳の小説家と10歳の少女。二人の成長を描いた長編ラブストーリー!
いずれも、年齢を越えるロマンチックな恋愛を描いた名作揃い。年の差の高いハードルの前に主人公たちが立ち尽くす姿に、思わず共感してしまうかも。
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