フェミニズムかるた
3月8日は国際女性デーだ。これを記念して、海外情報メディアサイト「FRONTROW(フロントロウ)」が「フェミニズムかるた」を制作・公開した。
「育休は/休みじゃないの/フルタイム」
「苦しいよ/世界ワースト/家事育児」
「更年期/まわりの理解/欲しい時期」
24時間臨戦態勢の育休中は、文字通りフルタイムだ。日本の男女の家事関連時間(家事・育児・介護・買い物)は、共働き世帯では妻が夫のおよそ6倍で先進国ではワースト。無償労働を担う女性は社会復帰しても時短で働かざるを得ず、賃金格差にもつながる。また、更年期障害に関する職場での対応は、日本だけでなく世界的に見ても遅れている。イギリスでは、女性のおよそ6割が更年期障害のために仕事を休んでいるというデータも。更年期障害が女性たちの「静かなキャリア殺し」になっているという。
46枚からなる札のテーマは、フロントロウの女性編集者たちの声、ユーザーの声、さらには国内外で話題になっているジェンダーに関するテーマをもとに選ばれている。多くの女性が「まったくもってその通り」と共感し、ため息をもらすのではないだろうか。
フロントロウのウェブサイト(https://front-row.jp/_ct/17519477 )ではほかにも、「わきまえて/それ言う方が/わきまえて」「ママ批判/子供のためと/いう偽善」「痩せたいも/痩せたくないも/自由です」など「女性はこうあるべき」という価値観の押しつけに対して抗議する声をすくい、かるたを通して伝えている。
取り札を眺めるだけでも、女性を取り巻くさまざまな問題を目の当たりにすることができる。家族や恋人とじっくり話し合う機会にもなりそうだ。「フェミニズムかるた」は、静岡市のNPO法人男女共同参画フォーラムしずおかによる「国際女性デー2022展示」での展示も決まっている。
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