あくせく働き続けなくても、経済的な自由を手に入れ、早期にリタイアする方法があるとして、最近よく耳にする「FIRE」。しかし、いざ実践しようとすると、投資初心者には当然のことながらハードルが高い。高すぎる。
だからと言って、何もしないままでは一生、「経済的な自由」は得られない。それなら、「サイドFIRE」という方法がおすすめだ。
2022年1月11日『経済的自由」を最速で手に入れる! ぴったりの投資プランが最速で見つかる! マンガと図解 はじめてのFIRE』(宝島社)が発売された。
「多くのFIRE実践本で紹介しているのは、日本人にとっては再現性が低いのではないか」と言うのは、著者の一人で、『そのままやるだけ!お金超入門』(ダイヤモンド社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など投資関連の多数の著書がある頼藤太希(よりふじ・たいき)さん。
FIRE実践本の多くは、収入の5~8割を貯蓄に回す。その貯蓄は全額を、株などのリスクの高い資産へ投資するというリスク特化型の資産形成方法だ。
<平均年収が433万円※ の日本人にとって、収入の5~8割を貯蓄に回すためには、通常、激しい節約を伴うことが事実であり、今の生活が犠牲になるという問題点もあります。FIRE後の生活もゆとりある生活ができるわけではなく、節約生活は続きます。
実はFIREにはいくつか問題があるのですが、このほかに「将来の年金が減る問題を軽んじている」「子どもがいると早期リタイアは厳しい」というものがあります。>
(※国税庁『民間給与実態統計調査結果(2020年)』) 「はじめに」より抜粋
本書では、その点をしっかりと解説し、誰もが目指せる、再現性の高い日本版FIREの実践方法を紹介している。
人生を支える大事な収入源をつくるのだから、値段が急落しそうな金融商品を買うわけにはいかない。とはいえ、リスクを避けるあまり預貯金のみをしていては、お金は増えない。そこで本書では、リスクの低い「守り」の資産と、ハイリスク・ハイリターンの「攻め」の資産を組み合わせて、安全かつ一歩ずつ資産を増やし、17年間で3000万円つくる方法を指南。おすすめの34銘柄、特に重要な米国株やETFなどの投資術を具体的に紹介している。
各パートの冒頭にはマンガがあり、イメージしやすい。
本書の目次は以下の通り。
PART 1 自由を手にする「サイドFIRE」という生き方
PART 2 サイドFIRE実現のためのプランを考える
PART 3 不労所得がみるみる増える資産運用
PART 4 無理をしないで支出を減らす節約術
PART 5 子育てしながらFIREを目指す上手な働き方
PART 6 人生を豊かにする自分に合ったサイドFIREプラン
お金に縛られない生き方を実現する「FIRE」にはあこがれるが、現状の収入では実践が難しいことも多い。無理をせず、今のライフスタイルを大切にしながら着実に資産を増やす「サイドFIRE」の検討も悪くないのでは。
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