「AERA(アエラ)2022年1月3・10日合併増大号」(朝日新聞出版)では、「価値観変える48人」と題し、従来の成功モデルや価値観が通用しないと言われるいま、自分や社会を変えてきた人々を特集している。
注目は、フィギュアスケートのトップ選手から研究者に転身した町田樹さんだ。2014年の暮れに世界選手権で銀メダルを獲得、ソチ五輪でも5位に入賞するなど輝かしい成績を残した町田さんは同年、現役引退を発表。その後、早稲田大学大学院で研究に打ち込み、20年3月にスポーツ科学の博士号を取得し、國學院大學の助教授に着任した。研究のテーマは「著作権とフィギュアスケート」。「音楽のように、(フィギュアスケートにも)著作権制度を導入し、誰もが適正な料金を支払って使えるようにすれば、優れた作品が時代を超えて踊り継がれるのではないか」と考えた町田さん。修士論文にまとめ、さらに研究を発展させて学会誌に発表すると、20年度優秀論文賞を受賞した。
「何かを変える上では課題を発見できるかが大事だと思います。そしてそれを自分事としてとらえられるか。たとえ他者の問題であっても、共感して自分事にできるか。それが何を変えるためのエネルギーになると考えています」
現在、研究者として活動する傍ら、自らも悩んだ「アスリートのセカンドキャリア問題」にも取り組み、オンライン講座を公開している(2022年3月末まで)。
特集ではほかにも、「ひびのあるところに、光は差し込む」という言葉から、台湾のオードリー・タン デジタル担当大臣の思考を読み解き、SNSで190万人のフォロワーを抱えるインフルエンサーのゆうこすさんには「ニッチ」へのこだわりを取材している。
さらに、作家の乙武洋匡さん、ロボット研究者の吉藤オリィさん、エール取締役の篠田真貴子さん、フェムテックの牽引者ともいえる杉本亜美奈さんら8人の選者が「変える人」を責任推薦。選者それぞれの活動ジャンルから、知る人ぞ知る変革者が集まった。
今号の表紙を飾ったのは、デビュー15周年を迎えたKAT-TUNの3人。蜷川実花さんによる撮影で、亀梨和也さん、上田竜也さん、中丸雄一さんが、赤とゴールドを効かせた花のセットを背景に、増大号にふさわしい華やかな3ショットを披露した。
誌面では、4ページにわたるカラーグラビア&インタビューを掲載。3人がまず振り返ったのは、デビュー15周年の記念日に開催した生配信ライブだ。亀梨さんが「あの日、何よりKAT-TUNとしてステージに立っていたことがよかった」と言えば、中丸さんも「応援してくれる人たちとふれあう時間を確保できたのは大きかった」と感慨深げ。上田さんも「『続けてきてよかったな』『自分たちは間違ってなかったんだ』というのがすごく心にきました」と話し、あのライブが3人に与えた影響の大きさがうかがえる。
そこから話題は、番組のロケで1泊した金沢で、3人でこれまでを振り返ったこと、互いに対するリスペクト、グループのこれからへ。「(メンバーとは)奥の奥で深いところでつながっていると思ってる」(上田さん)、「やめていったメンバーたちにも自分が属していたグループに少しでもほこりを持ってもらえたら」(亀梨さん)、「(グループの活動は)僕の希望としては永遠にやりたい」(中丸さん)となど、それぞれの「KAT-TUN愛」を語った。
ほか、King Gnuの井口理さんがホストを務める人気の対談連載「なんでもソーダ割り」には映画監督の行定勲さんをゲストに迎えるなど、いつも以上に充実した内容となっている。
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