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ペットボトルのリサイクル、再びボトルになるのは1〜2割

FRaU SDGs MOOK FOOD 「おいしい」の未来。

 さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ)。BOOKウォッチも番組に参加しています。

 ※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

 前回2021年11月1日は、「循環型社会をつくるには」をテーマに放送。
 放送でご紹介したBOOKウォッチ編集部おすすめの本は「FRaU SDGs MOOK FOOD 「おいしい」の未来。」(講談社)
 本書は、食に関する視点でSDGsに迫っている一冊。番組テーマ「循環型社会をつくるには」ともマッチした内容になっています。

「FRaU SDGs MOOK FOOD 「おいしい」の未来。」(講談社)

 詳しくは、書評記事「日本の子どもの7人に1人はお腹を空かせている」も合わせてご覧ください。


 番組では、スパイスファクトリー株式会社取締役CSOでスペースウォーカー経営企画サステナブル推進担当の流郷綾乃さんと、サントリーホールディングス株式会社サステナビリティ推進部部長輿石優子さんが企業目線での循環型社会について熱いトークを繰り広げました。

現在の取り組み

流郷 事業を推進する中で直面する課題はSDGsに深く関わるものが多く、DXのスタートアップであるスパイスファクトリーで働いていても、いろいろな産業でサステナビリティを推進しなければならないと感じます。
 スペースウォーカーは、輸送系ロケットを作るスタートアップ企業です。サステナブル宇宙開発宣言をし、再使用型かつ有翼式エコロケットの開発をしており、牛糞から取れるメタンを活用したエンジンを利用しています。
輿石 サントリーのサステナビリティ推進業務は、水・CO2・容器包装・原料・健康・人権・生活文化の7つを大事なテーマと定め、社内でどのように推進するかを考えアクションしています。
 貴重な原料である水が持続可能な資源でなければ、サントリーも持続可能な事業を行えません。水源を、先々に渡って良質な地下水を育める状態にするため、長いスパンで科学的に森にアプローチしています。

企業目線での循環型社会

輿石 ペットボトルの9割弱はリサイクルされていますが、ボトルに生まれ変わるのは1〜2割なので、もっと循環させたいです。
 現在サントリーの清涼飲料の内26%が完全リサイクル素材ですが、2030年までに全て石油を使わない製品にしたいと考えています。
 循環型社会は個では実現できません。関わる人たちで上手く連携していく必要があります。小さな成果を作りながら大きなことを成し遂げていくことも大切だと思う一方、大きなテーマこそ大きなビジョンの下進めていく必要もあり、難しいです。
流郷 今はサステナビリティを意識しないと、投資も得られません。
 サステナビリティやSDGsは世の中の課題を明文化しており、これを解決するのがベンチャーの役割です。
 産業の垣根をこえ、どこがゴールなのかを決め、try and errorをできる環境にすることが、循環型社会への近道だと思います。

 次回は、本日11月8日(月)19時から引き続き「循環型社会をつくるには」をテーマに放送。
 詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを! スマホ・PCから「radiko」でも聴けます!


 ※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」



 
  • 書名 FRaU SDGs MOOK FOOD 「おいしい」の未来。
  • 出版社名講談社
  • 出版年月日2021年10月 5日
  • 判型・ページ数124ページ
  • ISBN9784065257401

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