コロナ禍で婚活がしづらくなった、出会いのチャンスが減ったと感じている男女は多いのではないだろうか。実は、現在の婚活はオンラインに移行していて、マッチングアプリの利用率は、コロナ禍で20~49歳の男女の利用率が3割から6割に増加したという。
今回紹介するのは、愛妻コンサルタントの荻中ユウさんによる『最高のパートナーと出会える 奇跡のオンライン婚活』(主婦の友社)。荻中さんは、女性の恋愛や結婚を支援するセミナーや講座を主催している。本書では、その講座で伝えられていることやアプリの活用術などが解説されている。
職場での出会いや趣味のサークルなど対面での"自然な出会い"を求める女性は多いが、萩中さんは対面での出会いが極端に減った今の時代、マッチングアプリでの出会いも"自然な出会い"の一つだと言う。そうは言っても、せっかくマッチングアプリで出会ってもコロナ禍でデートも出来ないため、婚活は終息してから始めようと思っている人もいるかもしれない。「そう考えているとしたら、私からのアドバイスは『今すぐ始めて!』」と荻中さんは叱咤する。ビデオ通話ツールやSNSが発達した今の時代、対面で会えないことは婚活において何の障害にもならない。まずは、出会うことが大事と荻中さんは言う。
マッチングアプリに登録しても、何から始めればいいのだろうか。荻中さんはまずは、毎日連絡がとれる男性を最低20人以上つくることをおすすめしている。マッチングアプリは、メッセージのやりとりから対面デートにつながる確率がだいたい10分の1だと言う。つまり20人とやりとりしても実際に会えるのはたった2人なのだ。また、20人とやりとりすることで、日常的に恋愛モードになり、心の余裕を生むことにつながるとのこと。
他にも結婚相手に求める条件をリセットする、どうしてもマッチングしたくないタイプのアンチタグを上限3つまでしぼる、3回対面デートするまで切り捨てないなどマッチングアプリを使う上での実践的なアドバイスを提示している。
恋愛をしていて、相手に振り回されて疲れ切ってしまい恋愛が上手くいかない女性の体験談をよく耳にする。荻中さんはそんな女性にこうアドバイスする。
「相手軸で恋愛をすると、いつも彼に振り回されてばかりになってしまったり、みずから彼に合わせることを優先してしまったりと、本来の自分らしくいることができなくなります。」
そんな女性におすすめなのが、感情ノートを書くことだという。ノートに書くのは次の3つ。
1. 今日の男性とのやりとりを箇条書きにする
2. そのやりとりについて、うれしかったのか嫌だったのか、どちらに感情が動いたかを書く
3. 悲しかったり落ち込んだりしたやりとりに関しては、どうすれば(または相手にどうしてもらえば)よかったと思うのかを書く
自分の感情やどうしたいかについて知ることは、相性のいい相手と出会うのはもちろんのこと、その後の関係を築いていく上でも役立ちそうだ。
本書の目次は以下の通り。
■はじめに
■CHAPTER1 様子見の壁→今の時代、アプリほど自然な出会いはないと自覚する
■CHAPTER2 婚活アプリを始めたものの使いこなせない壁→婚活と日常生活との差をなくす
■CHAPTER3 メッセージ&デートの約束をするまでの壁→「まだ彼氏じゃないから」というフィルターを外す
■CHAPTER4 デートがうまくいかない壁→1人で生きているように彼の隣にいる
■CHAPTER5 付き合うまでの壁→満足しかないコミュニケーションをとる
■CHAPTER6 彼氏から旦那さんになるまでの壁→結婚を彼に選ばせてあげられる彼女になる
■おわりに
とどのつまりは、恋愛は他人とのコミュニケーションの問題だ。本書はオンライン婚活の話に終始せず、自分の感情を大切にし、他人と上手く関係を築くことにも応用できる。恋愛や人間関係に悩む女性にぜひ手に取ってほしい一冊だ。
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