2021年は変化の時代。新型コロナの蔓延により、私たちの生活はたった1年半でガラリと形を変えた。自粛生活を強いられ、外に出かける時にはマスクがマストアイテムに。働き方も大きく変わり、かつてないほどの変革の最中にいる。
今は仕事があったとしても、不景気が続くこのご時世で、いつ収入が減少するか分からないと、不安を抱える方も多いのではないだろうか。老後の貯蓄のために、今のうちから「投資」や「保険」を検討する人もいるはずだ。しかし、正しい知識のないままに始めると、いつの間にか今ある資産まで失ってしまう可能性もある。そんな警告の書を紹介したい。
主婦に人気の経済ジャーナリスト、荻原博子さんの新著『「コツコツ投資」が貯金を食いつぶす 一生分のお金を守る投資・保険の考え方』(大和書房)である。
荻原さんによると、まず、大前提として、下記2つを守ることが第一歩である。よく見かける投資や保険の甘い言葉に惑わされないように、実際の商品知識や、構造、カラクリを理解した上で、抑えておくべき基礎をチェックしておこう。
①あわてて不要な商品に手を出さない
②すでに持っている武器や資産を活かす
上記で挙げたルールは至極当然のことではあるが、セールストークに踊らされ、確実に資産が増えると誤解をしている人が多いのも事実だ。
そもそも投資とは、資産を守るためではなく、リスクを負ったうえで、リターンを求める仕組みである。そのため、投資した資金を全て失うリスクを理解して始めるものであって、日々の生活に必要な資金を注ぎ込むべきではないのだ。
だからこそ、将来の家計に役立てるために、投資や保険を始める方は、一度立ち止まって考えてみて欲しい。荻原さんは、プロローグで、お金ベタな私たちに次のように教えてくれている。
今の時代に運用目的で保険に入るのは、はっきり言って損です。そして、本編で詳しく説明しますが、私たちはすでに、公的保険という最強の保険に加入しているのです。それをしっかり使いこなすことのほうが、ずっと大切です。
目次は下記の通りである。
プロローグ
1章 投資を家計に持ち込むな!
2章 保険で資産運用はするな!
家計を守るために必要なお金の知識、持っている自信のない方は、荻原さんに教えてもらおう。
■荻原博子さんプロフィール
1954(昭和29)年、長野県生まれ。大学卒業後、経済事務所勤務を経て独立。以降、経済ジャーナリストとして活動。家計経済のパイオニアとして、経済の仕組みを生活に根ざして平易に解説する第一人者として活躍。著書は『年金だけでも暮らせます 決定版・老後資産の守り方』『10年後破綻する人、幸福な人』『投資なんか、おやめなさい』『払ってはいけない――資産を減らす50の悪習慣』など多数。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?