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奇想天外な言動に萌える!悪役令嬢ものコミック3選

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…1

 悪役的な立ち位置の令嬢が活躍する、いわゆる"悪役令嬢もの"が人気を集めている。多数の作品がコミカライズされ、アニメも公開された。そこで今回は、編集部が選んだおすすめの悪役令嬢もの3作品を紹介する。

快活な主人公が破滅フラグを折り続ける

「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった...」
(山口悟 原作/ひだかなみ キャラクター原案・コミカライズ)



 前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢カタリナ・クラエスに転生した主人公が、国外追放や死などの「破滅フラグ」を回避するために奮闘する作品。

 「大人しく破滅エンドなんて受け入れられるわけないわ」。8歳のときに前世の記憶を取り戻してから、主人公は公爵令嬢らしからぬ行動をしてフラグを回避しようとする。その行動が結果的に周りの人物を惹きつけ、婚約者の第三王子ジオルドや義弟のキースなど、ゲームの登場キャラクターたちから好かれるようになる。

 主人公の快活な性格が魅力的。破滅フラグが迫っても、深く考え込むことなく乗り越えていくさまは痛快。2021年7月からアニメ第2期が公開予定。

産地直送海鮮丼で格の違いを見せつける令嬢

「アルバート家の令嬢は没落をご所望です」
(さき 原作/キャラクター原案 双葉はづき/彩月つかさ 作画)



 「乙女ゲームの――」とは逆に、主人公があえて悪役令嬢らしく振舞おうとする作品。

 乙女ゲームの悪役令嬢メアリ・アルバートに転生した主人公は、ある理由から家を没落させることを目指し、あえて悪役令嬢らしく振舞おうとする。「没落しようと思うの!」。しかし思惑とは裏腹に、メアリを没落させるはずのゲームの主人公・アリシアや名門貴族の子息・パトリックなどから好意を持たれてしまう。

 従者のアディとのコントのようなやり取りが面白い。

メアリ「豪華な食事を見せつけ、貧相なお弁当を嘲笑うの。さあ行くわよアディ。貴族と庶民の格の違いを見せつけてあげるわ! この......産地直送海鮮丼で!」
アディ「お嬢それはないです」
メアリ「あ、やっぱり?」

 話全体のテンポも良く、あっという間に読み終えてしまう。作画も非常に良い。

「私は悪役令嬢ですの!!」

「自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。」
(しき 原作/八美☆わん キャラクター原案/蓮見ナツメ 作画)



 転生者の悪役令嬢・バーティアが、ある理由からあえて悪役令嬢らしくなろうと行動する作品。本作ではその様子を婚約者の王太子・セシルの視点から描く。

 王太子のセシルは優秀すぎて何でもそつなくこなせてしまうため、日々を退屈に感じていた。しかし、婚約者のバーティアに会うと、いきなり「私は悪役令嬢ですの!!」と意味不明な宣言をされてしまう。バーティアは必至にセシルとヒロインを結び付けようとしてくるが、奇想天外な行動ばかりをするバーティアの方にセシルは惹かれていく。

 ちょっと抜けたところがあるバーティアが可愛らしい。悪役令嬢らしく行動しようとしていても、どこかに優しさが垣間見えるのが良い。読者も庇護欲を掻き立てられ、思わずバーティアの幸せを願ってしまう。


   
  • 書名 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…1
  • 監修・編集・著者名山口悟 原作/ひだかなみ キャラクター原案・コミカライズ
  • 出版社名一迅社
  • 出版年月日2018年3月24日
  • ISBN9784758047531

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