将来に備えて節約をしていくと、普段の生活が物足りない気がしてくる。しかし、工夫次第では豊かに楽しむことができるようだ。
2021年2月20日『ひっそり暮らし』(大和書房)が発売された。
著者のなちさんは、ファイナンシャルプランナーと宅建士の資格を活かして20代で分譲マンションを購入。年収300万円台にして年間100万円の貯金を目標にしつつ、猫と熱帯魚を飼育、自動車も所有するなど「ぜいたく」な暮らしをしている。4年連続で100万円もの貯金を実現したという。
以前は、好きなモノを買うものの捨ててしまう失敗を繰り返していた。しかし、東日本大震災をきっかけに、自分が心から求めるものだけを持ち、快適に暮らしたいと感じるように。
誰かに寄りかからずひとりの足で立ち、ひっそり生きる。そんな彼女の暮らしの哲学は誰でも取り入れられる工夫に溢れている。本書では、なちさんの生活の中での家計管理のコツや無駄遣いをしないモノ選びのコツがまとめられている。
なちさんの暮らしの工夫の一部を紹介していこう。
■朝食の定番化
シリアルのグラノーラを定番の朝食に。タッパーに小分けにして数日分ストックし、取り分ける手間を省く。
■2枚の器でごはん
食器の枚数を見直して、使い勝手の良い2枚に。イッタラティーマ21センチプレートとイッタラティーマ15センチボウルを使用しているという。料理も豪華でおいしそうだ。
■ステンレスの片手鍋
鍋は柳宗理のミルクパンを愛用。茹でる、炊く、煮る、炒める、焼く、揚げるなど、様々な工程で大活躍だ。
■服を量を見直し、すべてハンガーにかけて収納
季節の服はすべてハンガーにかけて収納。冬9着、夏6着計16着でミニマムに。
■コスメは6つのみ
ベースメイクはスポンジをやめてブラシでふんわり乗せるだけ。さらに、アイシャドウは濃いブラウンから淡い血色カラーに変えたという。
■防災グッズは日常の中に
防災グッズは使用シーンを具体的にイメージして製品を選び、日常の中にうまく溶け込ませるのがなちさん流。防災グッズは、ついあれもこれもと揃えてしまいそうだが、使うシーンを想定することも大切そうだ。
本書の内容は以下の通りだ。
はじめに
1 私の小さな家計管理
2 小さな住まいと収納
3 小さな食事の楽しみ方
4 小さな暮らしと家事
5 小さなワードローブ
6 身軽を叶える持ち物
7 物選びのルール
8 引き算の美容
9 減らす、やめる
10 防災は日常の中に
節約しつつしっかり貯金し、さらに豊かに生活。なちさんの暮らし術をぜひ実践してみたい。
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