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『鬼滅の刃』義勇の名セリフ「生殺与奪の権を他人に握らせるな」から学ぶ、折れない心をつくるためのヒント

 シリーズ累計発行部数8000万部を突破した大人気漫画『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴 作)。大人から子供まで世代を超えて愛されており、連載が終了したにもかかわらず、まだまだ人気の衰えを見せない。

 『鬼滅の刃』は、なぜそれほどまでの人気となったのか。その理由の一つに、キャラクターたちの"折れない心"がある。自分の弱さと向き合い、葛藤し、それでも立ち上がろうとするキャラクターたちの姿は、多くの人を惹きつけた。

写真は、『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』(あさ出版)
写真は、『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』(あさ出版)

 そのような折れない心をつくるためのヒントを、『鬼滅の刃』のキャラクターたちのセリフから考察する書籍『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』(あさ出版)が、8月8日、発売された。

 本書は、『鬼滅の刃』の作中でキャラクターたちが語る言葉を、(1)感情を動かす/(2)自分を信じる/(3)あきらめない/(4)強くなる/(5)仲間を想うの5つのテーマにそって考察した書籍。それぞれのセリフの考察ごとに、折れない心をつくるためのヒントが提示されている。

義勇と炭治郎の言葉から何を学ぶか

 例えば、義勇の名セリフ「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」という言葉について、本書は考察している。このセリフは、鬼と化した妹の禰豆子を救うため、「どうか妹を殺さないでください」と、非力な炭治郎が義勇に土下座して頼み込んだ際のものだ。

 このセリフについて、本書は「義勇は命乞いする炭治郎に対して、弱者には何の権利もないという現実を突きつけ、自分の人生に責任を持ち、やるべきことを見極める大切さを伝えたのでしょう」と考察する。そして、折れない心をつくるためのヒントとして、次のように述べる。

「追い込まれた状況でも強気でいられる人に共通するのは、自分自身の人生に対して責任感を持っていることです。責任感がある人には、現実を受け入れ行動する力があります。炭治郎のように追い込まれ、身動きがとれなくなったときは、「惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!」という義勇の言葉を思い出し、気持ちを奮い立たせて、目の前の戦いに挑んでください」

 また、遊郭編で上弦の鬼と闘っている際の炭治郎のセリフ「選ばれた者でなくとも 力が足りずとも 人にはどうしても退けない時があります」も取り上げられている。

 このセリフについて、本書は「炭治郎は、「人の心を持たない鬼の横暴を許せない」という強い怒りで鬼に立ち向かっていきました。ところが、相手の攻撃に打ち負かされ、命の危機に陥ります。そしてそのとき、鬼のような強い相手に立ち向かうには、感情任せに立ち向かうよりも、血反吐を吐くような日々の努力が必要なことに気づいたのです」と考察する。そして、折れない心をつくるためのヒントとして、次のように述べる。

「日常のなかで、納得できない、退けないほどの出来事があったとき、そのときにわきおこった気持ちをぜひ大切にしてください。ただし、感情に任せて戦うのではなく、努力を重ねたうえで戦いに挑む。そうすれば上弦の鬼のような強い相手も、必ず倒すことができるはずです」

 本書には、この他にも、様々なセリフについての考察と折れない心をつくるためのヒントが収録されている。これらのヒントを参考にして、『鬼滅の刃』のキャラクターたちのように強く生きていこう。

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