新型コロナウイルスの感染拡大により、高齢者の身体活動時間(運動量)は約3割減少(国立長寿医療研究センター調べ)。高齢者の場合、運動量が低下することで、転倒・骨折しやすくなったり要介護状態に至りやすくなったりするという。外出やレクリエーションの自粛による高齢者の運動不足。一体どうやって解消したらいいのだろうか?
高齢者介護をサポートするレクリエーション情報誌「レクリエ」9・10月(世界文化ライフケア 発行、世界文化社 発行・発売)が7月30日に発売された。今号は、身体機能の低下を防ぐための筋力トレーニングを大特集! 感染防止に配慮し、距離を保ってできる「肩・腕を動かすレクリエーション」を紹介している。
■外出できなくても、上肢・下肢・口腔の筋力トレーニングで機能低下を防ぐ!
「コロナ禍で外出やレクを控えがちになり、施設利用者が体を動かす機会が減っている」との声が寄せられているという。特に要介護の高齢者の場合、運動量の減少が身体機能の低下につながり、日常の活動に支障をきたすことも。健康を維持するためには積極的に運動し、 機能の維持に取り組むことが大切。
そこで今号は、感染防止に配慮しながら上肢・下肢・口腔をそれぞれ無理なく動かせる筋トレを紹介。「ソーシャルディスタンスを保つ」「飛沫防止のため、利用者は無言で体操を行う」スタイルをとりつつ、「大きな動きができる」「動作に集中できる」など、メリットもたくさん! ゆっくり、大きな動作でトレーニングを!
■距離を保ってできる! 肩・腕を動かすレクリエーション
肩・腕などの上肢は、食事、入浴、衣服の着脱、 排泄など、日常生活の様々な動きにかかわる。利用者が主体となって質の高い生活を送るためには、上肢の機能の維持・向上が不可欠。上肢を大きく動かすことによる腕・ひじの曲げ伸ばしや肩まわりの柔軟性の向上、くり返し腕を動かすことによる筋力アップにつながるレクを集めている。少人数で距離を保ちながらレクを行う工夫も。
■ひも上げゲーム
ひも上げゲームとは、色がついたひもを持ち、介護者の「赤上げて」「青上げて」の指示通りにひもを上げ下げするもの。腕を上げ下げすることで、肩まわりの柔軟性や筋力アップにつながる。また、指示を聞いてひもを動かすことで、脳の活性化にも効果的。「半円形に座る」「長いひもを使う」など、参加者同士の距離を保つ工夫も紹介している。
■「レクリエ」9・10月号 目次
・みんなで作る壁面「9月/コスモスの散歩道、10月/ぶどうの実り」
・季節を楽しむ 今月のカレンダー「9月/りんどう、10月/栗」
・季節の制作「お月見の箱飾り/一輪ざしカバー/ハロウィンのかぼちゃ」
・敬老の日に利用者さんに贈る「ガーベラのフォトカード」
・体が動く 歌を楽しむ 「音楽レク」
・生活動作を改善する「距離を保って 肩・腕を動かすレ クリエーション」
・ホワイトボードでできる「脳トレレク」
・ごぼう先生の童謡・唱歌でお達者体操
・ごはんで簡単! 料理レク「月見団子/お手軽アップルパイ」
・上肢・下肢・口腔「筋力トレーニングで機能低下を防ぐ!」
・経験やカンに頼らない「根拠のある認知症ケア」
・こんな時、どうすればいい? 介護現場のお悩み相談室
・会話のきっかけに役立ちます! 「今日は何の日?」
・季節のちぎり絵/美しいぬり絵/ぬり絵カレンダー
・パズルで脳トレ 他
コロナ太り、自粛、巣ごもりを嘆く声は多いが、特に高齢者にとって、こうした状態が長引くことは健康問題に直結する。本誌はウィズコロナ時代の介護現場で即役立つ、高齢者の運動不足解消法が満載の一冊!
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