「ダメ!」
「いつまでかかるの!?」
「だから言ったでしょっ!」
つい、子どもに言ってしまいがちな言葉。こちらはこんなに必死なのに、子どもに全然伝わらないと思ったことはないだろうか。
『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる!声かけ変換』(あさ出版)が、2020年7月7日、アマゾン書籍ストア「児童心理」カテゴリーで1位となった。
著者の大場美鈴さんは、2013年から「楽々かあさん」という名前で、育児のかたわら発達障害&グレーゾーン子育てのアイデアやコツをネット上で公開している。本書に登場する「声かけ変換表」は、大場さん自身が育児を続ける上で、効率の良い声かけの例をまとめた自作の表だ。
SNSで公開すると14万シェアを超え、大反響を呼んだ。本書は、その「声かけ変換表」を6年の歳月を経て大幅に追加し、書籍化したもの。
3人の子どもたちの子育て真っ最中である著者が、かつて怒ってばかりだった自身の経験や、その後の子どもたちの成長と変化、思春期の関わり方、SNS等で寄せられた多くの声などをふまえ、発達障害のある・なしに関わらず、どんな子にも伝わりやすい166もの声かけ例を紹介する。いずれも、身近なシーンでの会話でどう言い換えればよいかが具体的に書かれていて、わかりやすい。
たとえば、
「ここができてないよ」→変換「ここまでできてるね」
「〇〇しちゃダメ! 」→変換「〇〇しよう」
「ちょっと待って」→変換「あと◯分待ってね」
「宿題、いつまでかかるの!?」→変換「ここまで終わったら、おやつにしよう」
「ダメ!」→変換「ここまではいいけど、ここからはダメ」
「空気読んで!!」→変換「今、みんなで〇〇しているところだよ」
など、子育ての困った場面ですぐに使えるものばかり。
家庭で無理せず自然に続けられ、毎日がラクになる親子コミュニケーションのヒントが満載だ。大場さんは、次のようにコメントしている。
「お子さんに『伝わらないな』と思ったら、まずは、本書をヒントに声かけをちょっと変換してみるだけでもOKです。そうしているうちに、いつの間にか、子どものできないことがあまり気にならなくなる。だんだんと、できることが少しずつ増えている。なんとなく、我が子の長所も短所も愛おしく思える自分に気づく。そしていつか、そっと手を離せる日がくる気がする......(中略)一緒に子育ての伴走ができたなら、こんなにうれしいことはありません」
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?