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印度カリー子、カレーは「懐の深さがあります」

 さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ、毎週土曜日18:00~18:57放送)では、番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部がおすすめする本を紹介している。

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

 前回2020年6月27日は「カレーの可能性に迫る!」をテーマに放送し、編集部からのおすすめの本は『印度カリー子のスパイスカレー教室』(印度カリー子、誠文堂新光社)をピックアップ。どんな内容なのかは「本場バターチキンカレーにはバターは入っていない!? 印度カリー子のスパイスを極めるレシピ」を参照。

画像は、『印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)

 番組では、ゴリラのマークでお馴染み株式会社ゴーゴーカレーグループ代表取締役の宮森宏和さんと、MENSA会員であり東京大学大学院において食品科学の観点で香辛料を研究されているスパイス料理研究家・印度カリー子さんが、「カレーの魅力」、「カレーの可能性」について語り合った。

カレーの魅力を3つに絞るなら

カリー子 「簡単にできる」というのが1つ目です。カレーというのはすごく単純でフライパンと火さえあれば炒めることで作ることができます。

入山 カレーは煮るものだと思っていましたが、スパイスカレーは炒めるものなんですね。

カリー子 2つ目は、「食材が安価」であるということですね。玉ねぎ、トマト、ニンニク、生姜と保存の効くものに、そこに鶏肉やお豆など汎用性のある食材で美味しいカレーが作れます。
 3つ目は、「アレンジ性の豊かさ」ですね。カレールーに関しては、どんな食材を使っても全てがカレー味になります。しかし、スパイスカレーは魚か肉なのか、ココナッツミルクを入れたものなのか、素材が変われば全くの別物に変わります。素材ありきの炒め物で、ターメリック・クミン・コリアンダーがあるだけでカレー味になる単純さと、異なる素材やスパイスを取り入れても、調和を取り、さまざまなものを受け入れる懐の深さがあります。

活動の目標はどこにあるのか

カリー子 スパイスカレーが家で簡単に作られている状態、そういった食文化を根付かせることが目標です。  文化に根付くことで、新しいアイデアに繋がることを期待しています。根付いた文化からさまざまなアレンジが生まれ、食品だけでなく、その融合性から新しい商品のアイデアや都市開発にまでつながると考えています。

入山 都市開発?

カリー子 例えばパスタというヨーロピアンなものとシラスという和のものを組み合わせるアイデアは、ヨーロピアンの家の中に畳を持ち込むといったような発想に紐づくかもしれないと考えています。
 発展性のあるアイデアの発想はどこから出てくるのかはわからないものです。広がりがあればあるほどに可能性は出てくると思っており、そういった広がりがスパイスカレーにはあると思っています。「発展的なアイデアの素になるベース」をカレーで築くことが目標です。


 次回は、本日、7月4日(土)18時から「学校を面白くするには」というテーマで放送。
 番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部からもおすすすめ書籍をご紹介しますので、詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを!

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

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