あたりまえのように覚えてきた日本全国の地名だが、その由来まで考えたことはあるだろうか。雑誌「一個人」(KKベストセラーズ)2020年5月の特集は、日本の地名をテーマにした興味深い内容だ。
地名は、私たちの名字にも大きく関わっていて、名字の多くは地名や地形が由来となっているそうだ。(p.12)。
例えば、「渡辺」さんは、大阪市中心部の中之島地区が発祥。かつて港として栄えた場所で、「渡しの辺り」という意味で「渡辺」という地名になったといわれている。また、「佐々木」さんは、今はもうない滋賀県の地名に由来している。「三浦」さんは、神奈川県の三浦半島、「金子」さんは、埼玉県飯能市の地名が由来となっている。
また、農地や町、信仰、氏族や民族に関係した地名や、伝説にちなんだ地名などの解説もある。ちなみに、千葉県の木更津は、ヤマトタケル伝説由来だ。
誌面では、47都道府県の地域の歴史に触れ、地名の由来をまとめた「地名由来辞典」もある。なお、「東京」は、京都の「西京」に対して名付けられた名称で、さらに東京にある「乃木坂」は、明治の軍人の名に由来した地名だと解説されている(p.33)。
ほか、全国のおもしろい地名の由来や難読地名も載っているので、各地の友人をつないだオンライン飲み会で話題にしても盛り上がりそうだ。
付録は、現代に残る江戸の地名の由来を記した「江戸大絵図」。外出自粛が続き、観光や街歩きもできない今だが、家で地図を見ていると、出かけたつもりになって楽しめる。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?