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世界標準の経営理論で自分の思考を深め、解放させよう

 ラジオの番組でパーソナリティーを務める早稲田大学大学院経営管理研究科教授の入山章栄さんが経営理論書『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)を刊行した。入山さんは、文化放送で毎週火曜日19時からオンエアの番組「みらいブンカ village 浜松町Innovation Culture Cafe」(浜カフェ)のパーソナリティーを務めている。BOOKウォッチでは、浜カフェに本の情報をお届けしているので、入山さんの声はスタジオの内外で拝聴している。
 番組で飛び出す様々な話題をうまく仕切るそのトークに、いつも、「授業を聞いていたい」と思ってしまうほどだ。

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『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)

分厚い! けれど、それだけではない読みやすさの工夫。

 

 さっそく、入山さんが書かれた『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)を手にしてみた。ページ数は832ページ、厚さを測ったら5cmくらいある。なかなかのボリュームだ。しかし、実は体系的に書かれているので、読みにくくはない。普段のラジオのように、組み立てがしっかりしている証だ。そんな本書について、入山さんは、次のようにコメントを寄せている。

 世界の経営学では、複雑なビジネス・経営・組織のメカニズムを解き明かすために、「経営理論」(management theories)が発展してきた。

 その膨大な検証の蓄積から、「ビジネスの真理に肉薄している可能性が高い」として生き残ってきた「標準理論」とでも言うべきものが、約30ある。
 まさに世界の最高レベルの経営学者の、英知の結集である。

 しかし、その知の大部分は学者だけの財産として眠っており、体系化も十分にされず、当然ビジネスパーソンにも知られてこなかった。

 これは、その標準理論を解放し、可能なかぎり網羅・体系的に、そして圧倒的なわかりやすさでまとめた史上初の書籍である。

 その意味で本書は、大学生・(社会人)大学院生などには、初めて完全に体系化された「経営理論の教科書」となり、研究者には自身の専門以外の知見を得る「ガイドブック」となり、そして多くのビジネスパーソンには、ご自身の思考を深め、解放させる「軸」となるだろう。
 正解のない時代にこそ必要な「思考の軸」を、本書で得てほしい。

(入山章栄)


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