2016年7月26日未明、神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者ら45人が殺傷された「やまゆり園事件」。犯人は、元職員の植松聖、当時26歳。「障害は生きるに値しない」という強い差別意識からの犯行だった。
だが、地元紙・神奈川新聞で取材にあたった記者たちは、誰一人として、この事件を「特異な考えを持った人間が起こした特異な事件」と捉えていなかったという。いまの社会で、命は本当に「平等」なのか。
「生産性」や「有用性」で人の命を値踏みする「優生思想」は、誰の心のうちにも潜んでいるのではないか。分断しない社会、真の「共生社会」はどうしたら実現するのか。
植松死刑囚との37回の接見ほか、地元記者が、事件が突きつけた重い問いに、迷い、悩みながら4年間にわたり懸命に取材を続けた、渾身(こんしん)のドキュメントである。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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