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「高倉健の身終い」 谷充代著

  • 書名 高倉健の身終い
  • 監修・編集・著者名谷 充代 著
  • 出版社名角川新書
  • 出版年月日2019年1月 9日
  • 定価本体820円+税
  • 判型・ページ数新書判・240ページ
  • ISBN9784040822907

国民的俳優・高倉健の〝人生の幕の引き方〟論。極めて寡黙、言葉より先に行動する人として知られた健さん、それだけに本人の言葉は貴重でかつリアルだ。

例えば元妻・江利チエミさんへの思い。チエミさんは健さんと離婚した10年後、脳溢血などでこの世を去る。「訃報を聞いた瞬間、随分前に別れたはずの女性との本当の別れがきた」と感じたこと、また伝えたいと思っていたことがもう伝えられない悲痛な思い。そして自分はいい夫ではなかった、自分本位の生き方をしてきたこと、ざんげにも似た思いを暴露している。

チエミさんのお墓の近くに住まいを持ち、随筆家・白洲正子氏が夫の次郎氏に書かせた「葬式無用・戒名不用」という言葉に強く反応した健さん。「死にゆくとき、愛する人にその姿を見せないで逝く」、その言葉には、〝生涯高倉健〟を貫き通した男の姿が映し出されている。

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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