近代日本がスタートした明治維新から数えて150年後の節目にあたる今年は、「明治維新」を扱った本が多数出版されたが、そのなかでも、本書は群を抜いた充実の内容だ。
『幕末史』『昭和史』の半藤一利氏と、『仕事に効く教養としての「世界史」』などを著書に持つ立命館アジア太平洋大学学長の出口治明氏との対談だが、歴史に精通した、知の巨人2人が語りあう「幕末・維新史」であるから、面白くないはずがない。
ペリーの黒船が日本に来た理由から、幕末の志士たち、県名・軍隊・華族にみる賊軍差別、岩倉使節団、近代日本の考察などを、広く高い視野から語り合う。とくに、老中首座の阿部正弘をはじめとした幕末のリーダーたちの先見性は、多いに学ぶべきところがある。
「出口さんとの対談は幕末・維新史にいままでにない新味を加えるものとなった」という半藤氏の言葉どおりの1冊。ぜひご一読を。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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