女優としてのみならず、韓国通で著書『ソウルの達人』でも知られる著者が、ある縁で、朝鮮人特攻兵士の慰霊碑を韓国で作ろうとした。どう考えても、平和祈念のためのものだ。韓国人の理解も得て、試行錯誤があったものの建立に向けて、ことは進んでいく。
ところが、そこに立ちはだかったのが韓国内の左右の政治団体だった。日本軍に協力した靖国神社に祀(まつ)られているような「親日派」の慰霊など許さない! との雄たけび。そのためにせっかく作られた慰霊碑は半ば「打破」されて、いささか数奇な運命をたどっている。
本書は、その一部始終を、当事者として、冷静に、しかし、時には怒りと涙を込めてつづったノンフィクションだ。
巻末に収められた産経新聞元ソウル支局長の黒田勝弘さんの解説(「黒田福美はなぜ裏切られたのか...」)も秀逸。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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