アラビアと聞いてなにをイメージするだろうか。砂漠に立ち並ぶ超高層ビルだろうか、それともラクダのキャラバンだろうか。
超高層ビルに象徴される豊かさは、石油の採掘が開始されてからの、ここ100年くらいの歴史しか持たない。
一方、遊牧民たちがきずいた文明は3000年前にさかのぼるという。「旧約聖書」「創世記」にもアラビアの古代都市の名が登場するという。エジプトとメソポタミアの両文明の間でアラビア半島の各地に文明が誕生し、互いに競っていたことをうかがわせる。
その後は、ローマ帝国とサーサーン朝など周辺の大国の勢力争いに翻弄される。映画「アラビアのロレンス」も、イギリスとオスマン帝国の覇権争いを描いている。独立後も政変が続き、政治的安定とはほど遠い。
揺れ動くアラビアを、歴史や民族、宗教から解説してくれる、格好の書である。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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