『ZERO』『外事警察』などの諜報小説の名手で知られる麻生幾の最新作。著者は綿密な取材に基づいて、まるで近い未来を予言するようなリアルな小説を発表し続けている。
本書の舞台は、極秘組織の公安調査庁。分析官の芳野綾は、武装した中国漁船が6日後に尖閣諸島へ"一斉上陸"するという情報を現場調査官の沼田から入手する。
しかし関連省庁はいずれもその情報を否定し、沼田に情報提供した協力者に対してはダブル(二重スパイ)の疑惑がかけられてしまう。
タイムリミットが迫る中、中国の真意を探る綾が行き着いたのは、日本を国家的危機に引きずり込むために巧妙に仕掛けられた「悪魔のシナリオ」だった...。
逮捕権を持たず、「裏の外交」に暗躍する公安調査庁というベールに包まれた組織を描き切った新たな傑作といえよう。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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