著者は火山学者で、京大の講義は大教室がいっぱいになるほどの人気教授。本書は学生からの悩み相談から生まれたという。最難関の入試を突破したのに、読書の苦手な京大生が少なくないのは意外だが、親近感がわく。
本書で紹介しているのは、例えば「とりあえず15分だけ集中して読む」という方法。15分だけ頑張るなら、どれほど苦手でも、忙しくて時間がなくても実践できそうだ。
理系には1000本以上もの論文を発表している研究者がいるが、本書を読むと、そこには合理的なノウハウがあることがよくわかる。
読者の心構えに多くのページを割いているのも本書の特徴だろう。「最後まで読まなくていい」「難しい本は著者が悪い」など、読書に苦手意識を持っていても背中を押してくれるアドバイスだ。古典なら原典を読め、というようなご立派な正論に、著者自身がうんざりしている様子が伝わってくる。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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