加速する日本の少子高齢化。今後の日本では現役世代を支える力として、シニアの労働が必要不可欠だという。働いているシニアのほうが長寿という統計もあるそうだ。先日亡くなった「生涯現役」を貫いた日野原重明医師は代表例だろう。いまや人生100年時代。定年後もう一旗掲げるには十分な時間がある。
しかし、シニアはフルタイムで会社に出勤するという就労は望んでいないことも多く、1人ずつの労働力は、現役世代より小さいといえる。本書では、そのようなシニアの労働力を、情報通信技術(ICT)を活用して組み合わせることで、大きな労働力にする「高齢者クラウド」という取り組みが紹介されている。アマゾンが、多種多様な商品から少しずつ利益を得て巨大な収益を生む方法を、ICTの力で作り出したのと同じ発想だ。
五輪を控えて大きな岐路に立つ日本社会の10年後、20年後を見据えた必読書だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
記事一覧 公式サイト当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?