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「和家具をたのしむ」山本明弘著

  和家具とは、ちゃぶ台や茶箪笥(たんす)など、日本人の暮らしに合わせて作られた家具のこと。「ちゃぶ台」と言われれば「子供の頃、家にあったなぁ…」と思い出す人も多いかもしれない。そんな和家具のよさを発見できるのが本書だ。著者は東京・下北沢で70年続く「アンティーク 山本商店」の三代目。
 一章では、さまざまな和家具の特徴や魅力を解説。一見簡素な造りに見えるちゃぶ台に凝らされた「羽目殺し」や本棚に施された「クサビ止〆」など職人の技術に驚く。硝子(ガラス)戸のついた本箱に食器を収納するなど、現代の暮らしに合わせた使い方のアイデアも紹介。
 二章は、和家具を取り入れた7人の部屋。アメリカ製アンティークと和家具が混在する部屋や柱時計がずらりと並ぶ部屋など、個性豊かな部屋が並ぶ。部屋の主は一人暮らしから60代夫婦までと幅広い。三章では、戦後間もなく創業の山本商店のあゆみと著者の和家具への熱い思いがつづられる。

書名:和家具をたのしむ
著者:山本明弘
発行:洋泉社
定価:1700円+税

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