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「日米開戦の正体」 孫崎 享 著

  敗戦から70年。元外務省国際情報局長の著者が、500ページに及ぶ大著を出版した。歴史上最悪の愚策といわれる「真珠湾攻撃」へ突き進んだ、その歴史の真相に迫る1冊だ。
 本書は、皇族、軍人、政治家、外務官僚といった国策に関わった当事者たちの「生」の声から、日露戦争の勝利(1905年)に始まる「真珠湾攻撃への道」に迫っていくものだ。
 「日米開戦」についてはこれまでも多くの書籍が出されてきたが、膨大な資料から当事者の声を検証し、その真相を解き明かしていくアプローチは、本書が初めて試みるものである。
 戦後70年の今、激動する国際情勢の中で日本もまた揺れ動いている。歴史から学び、考えていくことだけが、この国の未来をつくる唯一の方法かもしれないと、読後、深く考えさせられた。必読の書だ。

書名:日米開戦の正体
著者:孫崎 享
発行:祥伝社
定価:1750円+税

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