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「旅といっしょに生きてきた」 橋田 壽賀子 著

  「おっかあ!」
 雪深い極寒の最上川を下るいかだから、母を見つけて叫ぶおしん。ドラマ『おしん』のこの名シーンに、世界中でどれほどの人が涙したことだろう。
 著者は『おしん』『女太閤記』『渡る世間は鬼ばかり』ほか、日本を代表する数々のドラマの脚本を手掛けてきた国民的脚本家。今年90歳を迎え、ますます精力的に旅を楽しむ、筋金入りの旅行好きだ。本書は、日本中、世界中を旅してきた著者の、初の旅エッセーである。
 著者は、幼い頃から現在まで、文字どおり「旅といっしょに」生きてきた。『おしん』も旅の記憶から生まれた作品だという。1年の200日を旅に過ごした脚本家駆け出し時代から、70代からの客船の話まで。好奇心の絶えないその生き方は、ひょうひょうと強く魅力的。老若男女問わずぜひ見習いたい。

書名:旅といっしょに生きてきた
著者:橋田 壽賀子
発行:祥伝社
定価:1300円+税

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