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「日本の長者番付―戦後億万長者の盛衰」 菊地 浩之著

  いまから十数年前まで、日本には「高額所得者公示制度」というものが存在した。簡単に言えば、全国47都道府県の税務署が高額所得者、つまり所得税額が多い人を公示するもので、俗に「長者番付」と呼ばれた(江戸時代から「特丸長者鑑」「長者番付」などといわれた富豪の一覧が出回っていたからだ)。
 しかし、個人情報保護法が成立する2005年頃、個人情報の最たるものであったこの制度は廃止された。それでも、雑誌や週刊誌では、いまなお同様の企画が発表されている。江戸時代から続く、いつの世でも庶民の興味をそそる企画なのだろう。
 本書では、この制度が発表された1948年から現在に至るまで、年度ごとに、どんな人物が高額所得をあげてきたのか。億万長者から戦後日本を俯瞰(ふかん)する。あなたが青春を謳歌(おうか)した年には、どのような出来事があったのか。ぜひ、確かめてみてほしい。

書名:日本の長者番付―戦後億万長者の盛衰
著者:菊地 浩之
発行:平凡社新書
定価:800円+税

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