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「妻と別れたい男たち」三浦展著

三浦展
出版社
新書
集英社
夕刊フジの書評から
2012/8/20
　なんとなく「早く帰宅するのはイヤだなぁ」とか、「離婚して自由になりたいなぁ」なんて思ったことがない男性は、ほとんどいないだろう。
　ベストセラー「下流社会」で若い世代の現実を浮き彫りにした著者が、今度は中高年の離婚状況と根底にある社会問題をえぐりだそうとした。
　テレビドラマなどでは裕福な専業主婦世帯が熟年離婚するが、実際には収入の低い世帯や、妻がバリバリ働いている世帯の離婚率が高いという。
　またドラマでは「男性が悪い」という視点になりがちなのに対し、妻の生態と離婚率の相関にスポットライトを当てている点も興味深い。「離婚願望の強い夫の妻は怠惰、離婚した男性の元妻は夜型」なんてデータも。家には持ち帰らないほうがよさそうだ。


書名：妻と別れたい男たち
著者：三浦展
出版社：集英社新書
定価：756円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代～60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」（http://www.zakzak.co.jp/）で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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