読むべき本、見逃していない?

大好評「目玉焼きピザ」を書籍で初公開

美味しいにきまってる

 「食欲の秋」に、万全の備えができる一冊かもしれない。SNSで人気になったレシピを集め、丁寧な解説を付けて書籍化された『美味しいにきまってる』(セブン&アイ出版)。ツイッターでそのレシピが「10万いいね」を記録しこともある、おりえさん初の著作で、料理、解説文ばかりか写真や、ふんだんに盛り込まれたイラストも自ら筆をとっている。レシピ本としてだけでなく、料理や食器のビジュアルや、読み物も楽しめる。

ツイッターで大人気

 20歳のころに一人暮らしを始めたというおりえさん。当時、アパートは「一口コンロ」で、その周りに100円ショップで購入した包丁と、ほとんど使わないフライパン、シート状のまな板があるだけだったという。毎日仕事で疲れて帰宅し「料理なんてもってのほか」で、食事といえばコンビニなどに依存して暮らしていた。

 レシピの人気者へのスタートを切るのは23歳の時。「食べたいものを自分で作りたい」「大切な人によろこんでほしい」...。そして、料理をつくりはじめ、時には失敗しながらもくじけることなく続け、ほぼ5年を経過したという。本書には全81品のレシピが収められており、執筆中には「いちばんのファンでいてくれた恋人」が夫になるなど嬉しい出来事も。それらは「おわりに」で報告されているのだが、レシピ紹介ではしばしば「恋人の大好物」が登場、そのたびに、おいおい大丈夫なのか...と思ったものだ。「はじめに」で書いておいてくれないと(笑)。

 それはご愛嬌として、本書でのレシピ紹介には細心の気配りを怠らない。出版の話が持ち込まれた際には、細かい分量などのスルーはオーケーともいわれたが、自分の経験から「できるだけ詳しい分量」を添えることにこだわった。料理を始めたころに参考にした、上級者の「目分量」や「だいたい」に大いに戸惑ったから。どのレシピにも「材料」として、人数分の適量が欠かさずリストされている。

酒飲みのサラブレッドとして生まれ...

 レシピは、本格的な料理から、市販品のアレンジ、チョイ足しもの、アイデアスイーツなどバリエーション豊か。著者は「酒飲みのサラブレッドとして生まれ」と自己紹介するほどお酒が好きで「焼酎が飲みたくなれば屋久島へ飛び、タジン鍋が食べたくなればモロッコへ、ビールが飲みたくなればベルギーまで行く行動派」。本書には「お酒のすすむレシピ」のセクションも。

 ツイッター「10万いいね」を集めた「目玉焼きピザ」は「玉子のレシピ」の一つとして収録。「炭水化物ゼロ」のピザとして注目を集め大きな話題となったものだ。これから試したくなりそうなものの一つは「秋刀魚の押し鮨」か。お菓子の缶や箱を使い、中にラップを敷いて手軽につくれるという。

 レシピのほかにも、100円ショップの皿で作る自作皿で餃子パーティーを演出する方法、築地市場やおかず横丁(東京都台東区)のプチ案内、著者の食器、調理道具の紹介なども楽しい。表紙の皿は「ロイヤルデルフト」で、本書のなかで何度か使われるなど著者のお気に入りという。

  • 書名 美味しいにきまってる
  • 監修・編集・著者名おりえ 著
  • 出版社名セブン&アイ出版
  • 出版年月日2018年7月19日
  • 定価本体1200円+税金
  • 判型・ページ数A5判・95ページ
  • ISBN9784860087746

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