書店でもネットでも、いま目立つのは「ひとり鍋」というジャンルだ。秋が駆け足で過ぎた今年(2017年)、あたたかい鍋をひとりでつつくというライフスタイルが支持を集めているようだ。そんな「孤食」の時代に合ったのか、本書が「料理レシピ本大賞in Japan」の料理部門で今年の大賞を受賞した。ポイントはサブタイトルにある「ひとりぶん」という分量だ。
少し前まで、料理本の分量は4人分が基本だったが、最近は2人分というものも増えている。そして行き着いたのが1人分だ。この本のレシピは、食材はスーパーで買えるものに限定、かつ1円単位で明記している。安く簡単に作れて美味しい。そんなレシピが紹介されている。100円に満たない料理が多いのもうれしい。
似たようなコンセプトの料理本の中で、なぜこの本が売れているのか。それはネーミングだろう。煮卵の作り方は確かに難しい。なかなかラーメン屋で出てくるような煮卵は作れない。煮卵にこだわっている人は想像以上に世の中に多いということだろう。
著者は試行錯誤の結果、3つのポイントを守るだけで、確実に再現できる方法を紹介している。詳しくは本書で。
著者は手抜き料理研究家にして料理ブロガーだ。ブログ開設2か月で投稿した「世界で1番美味しい煮卵の作り方」の記事がテレビで紹介されブレークした。その印象も強いから本書も売れている。
煮卵以外にも手軽なおかずが紹介されている。満腹ジャーマンポテト、お酒にあうアジのなめろう、激ウマえびバターごはんなど、酒のつまみから主食、おかずまでコスパのいいレシピが100種。仕事帰りにスーパーに寄って、2、3品買って自分で作ってみよう、そんな気になる本だ。
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