エッセイストの能町みね子氏が、東京近郊の地図で気になったところを実際に歩いてみたら......。雑誌「散歩の達人」(交通新聞社)連載が単行本になった。掲載誌にふさわしい、こだわりのスポットが取り上げられている。
新宿御苑にはみ出した謎?の住宅地、大崎駅そばの3線路に囲まれた空間、新幹線から見える飛び地のようなベッドタウンなど、そんなマイナーな風景に著者は「この異次元感は貴重」など賛辞を贈る。
評者の宮田球己氏(エッセイスト)は、そうした風景のとらえ直しを国木田独歩の『武蔵野』、坂口安吾の『日本文化私観』、赤瀬川原平の『超芸術トマソン』の先例を挙げ、「路上に芸術を見いだしたのと同じ感受性によるもの」と見ている。
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