アナーキーな雑誌として、一世を風靡した「写真時代」の編集長を務めた末井昭さんは、すごい伝記の書き手でもある。ダイナマイトで心中自殺した実母のことを書いた『素敵なダイナマイトスキャンダル』や『自殺』という著書がある。その末井さんが自らの結婚について書いたから面白くないはずがない。
長年連れ添った妻と別れて、写真家の神藏美子さんと一緒になるプロセスを赤裸々に描いた。神藏さんはこの時期に撮影した写真をまとめた写真集をすでに出版している。表現者ふたりがそれぞれの方法で「結婚」について表現したとも言える。
家庭を持っていたふたりだが、その結婚は、まったくスキャンダラスなものではなく、恐ろしくまじめで、生きるということに正直な行為だと思った。
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