万城目学といえば『鴨川ホルモー』『鹿おとこあをによし』など関西を舞台にした一見、荒唐無稽とも思えるスケールの大きい「ホラ話」で世に出た小説家だ。本作はフジテレビ系のオムニバスドラマ「世にも奇妙な物語」の原作用に書いた話に登場させた「縁結びの神様」を別の短編でも使い、それらをまとめたものだという。
長編が多いので、連作集は珍しい。さくさくと読めそうだ。万城目さんは週刊現代のインタビューの中で、「神様が、押しつけがましくなく、人間たちに働きかける話にしようと思った」と語っている。
最終話では神様がいる神社がつぶれてしまう展開も。昨年の熊本地震に触発されて書いたものだそうだ。たまたま熊本に旅行し、「東京に帰ってきた3日後に熊本地震が起きました」とも。作家の新しい「顔」に触れることのできる作品かもしれない。
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