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ネーミングに敗けた!いるいる、こういう女子

書評掲載元:アエラ7月17日号 著者インタビュー

男尊女子

 酒井さんが2003年に書いた『負け犬の遠吠え』は、社会現象にもなり、以後「負け犬」と卑下する女性が見られるようになった。

 最近では、「○○女子」なるネーミングが街に、会社にあふれ、うんざりしていたが、これはすごい。『男尊女子』。言うまでもなく「男尊女卑」をもじった著者の造語だが、批評性を備え、かつ本質をついた、すごいことばではないだろうか。

 運動部の女子マネージャー、夫を主人と呼びたがる妻など、「男尊女子」の列伝である。「男が上、女が下」で充足する女性たち。

 アエラのインタビューで著者は、「下でいるということには無責任という快楽がついている」と彼女らに手厳しい。

 「男尊女子」、今年の流行語になるかも。

  • 書名 男尊女子
  • 監修・編集・著者名酒井順子 著
  • 出版社名集英社
  • 出版年月日2017年5月26日
  • 定価本体1400円+税
  • 判型・ページ数四六判・248ページ
  • ISBN9784087816280
 

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