忙しい現代社会。ストレスだらけ、気分転換したい、癒されたい。手に取るだけで安らぎ、ホッとする本はないだろうか。
面倒な文章は読みたくない、という人にオススメなのが『脳に効く写真』(茂木健一郎監修、インプレス刊)だ。
かつてリラクスゼーションCDというのが流行ったことがあった。ゆったりとした音楽を聴いて、心を解きほぐす。特に話題になったのが「アダージョ」シリーズだ。クラシック曲のテンポの遅い速度で演奏された楽章や楽曲部分をサンプリングしたCD。 「アダージョ カラヤン」などはバカ売れした。本書は、BOOK版の「アダージョ」といえるだろう。
「うつの改善、集中力アップ、ぐっすり眠りたいときなど、美しい写真を見るだけで副交感神経を優位にし、リラックス効果を高めてくれます」
監修しているのが脳科学者の茂木さんだから、理屈にも納得する。
「不安や緊張を抑えるリラックス効果」の章には、「なだらかな曲線がどこまでも続く丘」など。「心が明るくなる うつの改善」の章では「春の夜桜」「ひまわり」「美しい桃」など。「夜ぐっすり眠りたいとき」の章では、「ゆったりとした日没」「牧場で草をはむ羊の群れ」などの写真が紹介されている。
このほか、「集中力アップ」「笑いたいとき」など全6章に100点近い写真が見開きで掲載され、それぞれにちょっとした「効用」の説明がついている。
最近は、パソコンのウインドウズ10を開くと、トップ画面でまず美しい光景が広がる仕掛けになっている。キーボー度で文章を打ち始める前に、ちょっと気分をほぐしましょうという計らいだろう。
アダージョの原意は「くつろぐ」だという。本書にも似た効果が期待できそうだ。
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