著者によると、現代は、「個人の質」で生き抜くことが必要な、いわば"個人戦"の時代だそうです。では、「個人の質で生き抜く」ために必要なのは何でしょか? それは「自分をブランド化する」ことです。そして、自分のブランド化のキーワードは、「ビジョン」「ミッション」「アクションプラン」の3つ。これらを遂行することで、あなたは、なりたい自分にまっしぐらに突き進めます。
では、本から一部紹介しましょう。
なりたい自分とは具体的に何でしょうか? 漠然とした希望ではいけません。目指すべきものの姿をはっきりとさせないことには、ゴール設定もできず、自分ブランディングになりません。まず、いまの自分を把握することから始めましょう。いわば「自分の棚卸し」です。面倒ですが、避けては通れません。著者はここで、スティーブ・ジョブスの言葉を引いて私たちを鼓舞します。
「点と点が将来、結びつくと信じなくてはいけない」
ジョブスにとって、学校で学んだカリグラフィが、コンピュータで1種類の書体使用が当たり前だったものを覆し、数多くの書体を使用するきっかけをつくりました。
私たちにとっての点、つまりは自分について、思いつくことを書き出してみましょう。小さなカード30枚ほどに、自分についての事実、あるいは思うことを1枚に1つずつ、できるだけ簡潔に書いてみよう。この作業は友人に助けてもらうと、自分で忘れていたことや気づかなかったことも出てきて、非常に有意義です。出尽くしたら、分類します。
第1グループ 自慢できること、他人にはないユニークなところ。
第2グループ 好きだなと許容できるけれど、自慢できるほどではないこと。
第3グループ まあ、ふつうだねということ。
第4グループ ちょっと問題かも。恥ずかしいこと。
分類すると、自分の傾向が俯瞰で見えてきます。そうしたら、第2と第3グループをばっさりと捨てます。残ったものがあなたの課題で、「長所を伸ばしてゴールに行くのか」「短所を克服してゴールに行くのか」のいずれかの道を選択することになります。
ワークショップはさらに続きます。
【目次】
Chapter1「ブランドとは何か」を知ることから始めよう
Chapter2 なぜ、「ブランド」になるべきか?
Chapter3 ビジョン――何を約束する人になるのか、を考えてみよう
Chapter4 ビジョンをどう達成するか=ミッションとアクションプランをつくろう
Chapter5 千里の道も一歩から。今日の一歩を始めよう
Chapter6 うまく続ける仕組みをつくる