健康で明るく、友達もたくさんできて、心優しい子になってほしい。自分の得意なことを伸ばして、将来輝ける子になってほしい。親はわが子がいい子に育ってほしいと願っています。ですが、子どもは一人ひとり違った個性を持っていて、子育ては理想通りにはいきません。お子さんを育てにくいと感じることがあっても、それは無理もないことです。子どもの「困った」は、お母さんのせいでも、しつけのせいでもないのです。 ■子どもの「困った」には「言葉かけ」が効く！
「落ち着きがないけれど、小学生になったら、きちんと授業を受けられるかしら？」「こだわりが強くて、友だちとトラブルを起こしてしまうのはなんで？」実はこうした悩みは、ちょっとした言葉かけで解決できます。ポイントは、ほめ方。ほめられてうれしいのは、大人でも子どもでも同じです。個性豊かな子どもは、叱られたり、注意されたりすることばかり。それでは、子どもの自尊心が傷つき、すこやかに伸びていきません。「ひとりで朝起きられたね」「トイレにいけたね」「あいさつができたね」どんな小さなことでも、キチンとほめ言葉をかける。それが子どもの個性を伸ばす第一歩です。 ■「昨日よりも、ちょっとできれば幸せ」は、心が楽になる合言葉 個性的なお子さんの場合、誰かと比べたり、できないことに過度に注目したりすると、親子ともに苦しい思いをしてしまいます。まずは、お母さんの考え方を変えていきましょう。比べる相手はどこかの誰かではなく、過去のお子さん自身。そして、以前はできなかったことができるようになったり、昨日よりもできることが少しでも増えたりしたら、思いっきりほめましょう。少しずつでも「できること」が増えているなら、それはとても尊いことです。 『育てにくい子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』（著 片野晶子 アスコム／刊）では、700人以上の個性豊かな子どもたちを支援してきた著者がまとめた、一人ひとりにあった言葉かけをマンガやイラストを使ってわかりやすく解説しています。そのほかにも「迷子になりやすい子」「行動がゆっくりな子」などへの具体的な言葉かけや、お母さんの一番の悩み、叱り方への適格アドバイスも紹介。
お母さんの子育てが今日から楽しくなること間違いなしの一冊です。
書名：育てにくい子どもを伸ばす魔法の言葉かけ
著者：片野晶子
発売日：2015年７月27日
定価：1188円（税込）
