本を知る。本で知る。

成功する子の親 失敗する子の親

 親であれば誰もが我が子の幸せや成功を願うもの。
でも、その愛する我が子の幸せや成功を遠ざけているのが、親である自分のせいだとしたら、どうしますか?

人気教育ジャーナリスト・清水克彦さんは、親がふだん何気なく取っている行動や習慣によって、子どもの将来の成功が決まるといいます。学力だけでなく、思考力や表現力、対話力などテストの点数では表せない能力において、子どもに大きな影響を与えるのが親の生活習慣。清水さんは教育ジャーナリストとして約250の中学受験家庭を取材し、子どもの「知性」や「感性」を磨くヒントを見つけてきました。
見落としがちな、親が気を付けるべき習慣をいくつか紹介していきましょう。

◆成功する子の親は叱るのが上手だが 失敗する子の親は叱るよりも怒るのが得意

あなたは子どもに叱っていますか?それとも怒っていますか?
この二つの行為は混同しがちですが、実はそれぞれ別物の行為だと前出の清水さんは指摘します。

・「叱る」とは「絶対にやってはいけないこと」を強く教える行為
・「怒る」とは例えば会社などで部下がやったことに対して不機嫌になったり感情のままに厳しい態度をとる行為。

「叱る」には「○○はしてもいいが、△△はしてはいけない」というように行動の規範になる言葉が込められています。反対に「怒る」には教育的な意味がないため、しばらくすると同じ過ちを繰り返してしまったり根本的な解決にはならないのです。それでは、今後「怒る」ではなく「叱る」ためにはどうしたら良いのでしょうか?
正しい「叱り方」として清水さんは下記のポイントを挙げています。

・厳しいことを言うべき局面になったら、自分自身が一呼吸する
・相手が冷静に考えられるような言い方をする
・全否定は避け、なぜ、そうしなければならないのか、きちんと説明する
・叱った後に肯定的な言葉で終わる
など

「叱った後に肯定的な言葉で終わる」は日常的に怒っている人は、出来ていないかもしれません。子どもだけでなく、職場で誰かを叱らなければならない時など、叱った後に「君ならできるはずだから」「期待している」といったポジティブな言葉でしめたいものですね。

◆成功する子の親はお客を自宅に招き 失敗する子の親は外で会うアポを取る

突然ですが今年を振り返って何度、ご自宅にお客さんを招きしましたか?
自宅に招くより、駅の近くの喫茶店などで会う方が楽と考える人も多いはず。でも、実は外でのアポは子どもの学ぶチャンスをドブに捨てているようなものなのです。

自宅にお客さんを招くと、挨拶から始まり、お土産を頂いた時のお礼の言い方やお茶菓子の出し方、見送りの方法、そして、お客さんが帰ったあとの片づけなど、実に多くの礼儀や作法を学べます。お客さんに対し、どのように親が対応してしているのかを子どもに直接見せる事が大事なのです。
ただし急な来客に対して面倒な素振りを見せたり、人によって対応を変えたりするのはNG行為です。注意しましょう。自宅へ訪ねてきてくれた人に対しては、親子で精いっぱいおもてなしをすると決めて、楽しむのが手かもしれません。

今回紹介したポイント以外にも、清水さんの最新刊『成功する子の親 失敗する子の親』では、『成功する子の親は「原発」や「改憲」を語り失敗する子の親はひな壇芸人を批評する』『成功する子の親はショッピングモールで書店に直行し失敗する子の親はフードコートで時間をつぶす』など「親が変われば子も変わる」衝撃の教育術が満載です。

我が子の未来を明るいものにするためにも、まずは親自身の習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

教育 参考書の一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?