震災直後から、学者たちは、「災後の日本」をいかにつくっていくか、あるべき姿は、という難題に否が応にも直面しました。そんななか17人の学者は立ちあがりました。彼らは、被災地へ赴き、見て、考えて、調査をし、議論をしました。その模様は、3月21日(金・祝)NHK BS1スペシャルで22時から放送されます。
20代から50代までの第一線で活躍する研究者たちは、合宿2回を含む研究会で、毎回白熱した議論をたたかわせました。そのさまは、災後日本のリアリティをとらえようという意欲に満ち満ちていました。
その成果は1冊の本にまとめられています。自衛隊のあり方、震災後の内向き指向さなかのグローバル化問題、ソーシャルメディアの扱われ方、18世紀のリスボン地震から見えてきたもの、政治状況を超えた日中間の相互援助など、まさに多分野の専門家による多角的な視座で「災後の文明」を見据えています。
責任編集 御厨貴/飯尾 潤
執筆者 御厨 貴/飯尾 潤/牧原 出/伊藤正次/村井良太/苅部 直/川出良枝/堂目卓生/梅田百合香/大竹文雄/佐藤卓己/五野井郁夫/武藤秀太郎/池内恵/柳川範之/遠藤 乾
書名:別冊アステイオン「災後」の文明
著者:サントリー文化財団「震災後の日本に関する研究会[編]
発売日:2014/2/21
定価:本体1800円(税別)