脳卒中後に楽でなめらかな歩行を取り戻すためには

 ◆脳卒中片マヒ後の歩行のためのリハビリ本新発売！
「奇跡のリハビリ」として注目を集める促通反復療法（川平法）の歩行編イラスト解説本が出版されました。脳卒中後に片マヒになった人が「楽に立ち、なめらかに歩く」ことを再び手に入れるための、家庭用リハビリテーション決定版です。

◆「川平法」は、マヒの回復の促進効果が証明された数少ない治療法のひとつ
「川平法」は、鹿児島大学病院霧島リハビリテーションセンターの前センター長川平和美さんが中心になって開発した促通反復療法で、マヒの回復を促進することが実験で証明されています。2011年９月にNHKスペシャルで放映されて大反響を巻き起こし、2012年12月には米国の一流学術誌『ニューロリハビリテーション・ニューラルリペアー』電子版に掲載され、専門家にも改めて注目されました。

◆補装具を使用し、「二動作歩行」にリハビリ初期から取り組むことが大切
下肢装具や杖（補装具）を使用した訓練で、マヒの回復を早め、自然な歩行を取り戻します。
何よりも大切なのは、補装具を使用すること。補装具を使ったほうがリハビリの治療成績がよいことは、多くの研究で証明されています。そして、健側の足に体重を乗せながらスムーズに歩く「二動作歩行」の習得を目指します。「補装具を使用すると外見が悪くなる」というのは間違った思い込みによるもので、補装具を使用した二動作歩行のほうが、補装具を使用せずに体をゆらして歩く「三動作歩行」より自然な歩行姿です。「補装具は、近視の人が眼鏡をかけるようなもの」という新しい認識を多くの人に持ってもらいたい、というのが監修者・川平和美さんの思いです。

 
 

書名：やさしい図解「川平法」歩行編
監修：川平和美
発売日：2014年２月12日
本体価格：1300円（税別）
発行：小学館