著者は小さな企業向けにコンサルティングを行ってきたスペシャリスト。自らコンサルティング会社を起こし、常時100社以上のクライアントを抱える信頼と実績をもつ。その著者が唱える小さな組織を効率よく、運営していくためのノウハウをご紹介しよう。
まず、トップ(リーダー)は自らの行動や言動を省みなければならない。部下を怒鳴り散らしていませんか、数字のことしか言っていませんか、あるいはスタッフとの会話が全然ないんじゃないですか。何をおいても、まず会話です。スタッフとの会話から信頼関係が生まれ、メンタルのケアや、仕事への取り組みについても道筋をつけてあげられます。
スタッフとの会話でもっとも必要でなおかつ重要な点は、予算やノルマについて語るのではなく、「仕事観」について語ることです。具体的には、
・自分自身の成長のため(スタッフの成長のため)
・お客様の満足、幸福のため
・会社の成長、発展のため
以上3つのバランスをとったものと考えればいいでしょう。折に触れて仕事観についての発言を繰り返せば、スタッフにその思想が根付きます。聞きかじったことばかりを言っているとスタッフからの信頼は揺らぎます。
加えて必要なのは、スタッフに「ストローク(心の栄養)」を打ち込むこと。肯定的なストロークとして、褒める、励ます、ねぎらう、まかせる、ありがとうと言って感謝する等。否定的なストロークも必要です。叱る、反対する、注意する、催促する等。やってはいけないストロークは「ディスカウント」と呼ばれる以下のものです。スタッフに怒りをぶちまけてしまう。それは、そのスタッフの存在の否定につながります。怒りの矛先にさらされたスタッフは、辞めてしまうかもしれません。
ほかにも、リーダー不在のときに組織がきちんと機能するための仕組みづくりの提案や、業務マニュアルと教育カリキュラムなど、参考になることが多く書かれています。詳細は本に譲ります。どれをとってもあなたの組織に適用すれば、効果絶大となることでしょう。

書名:売上目標は立てるな! 20人までの組織をまとめるリアルマネジメント
著者:岩渕龍正
発売日:2013/8/30
定価:1,575円(税込)