鮮やかな色合いが素晴らしい、読み聞かせに大人気の絵本です。
春になり、おんどりの明るい鳴き声で、清々しくスタートしたいところです・・・
おひさまがのぼって朝になりました。
夜が明けたことを知らせるために、おんどりは息を大きくすって・・・
コッケ モーモー!!
あれれ
「どうしたの? それはうしのなきごえよ・・・」
牝牛たちが心配そうに言います
おんどりは困ってしまいます。 そして、次に、また大きく息をすって・・・
コッケ・・・ ガーガー!!!
「それはアヒルじゃない!」
何度鳴き直しても、間違えてしまうおんどり。ついには まわりの動物たちに心配されたり、笑われたり。とうとうおんどりは、すっかり落ち込んでしまいました。
ぼく わすれちゃったのかなぁ・・・
様々な動物が登場するこの絵本は、作者のジュリエット=ダラス=コンテが、自分の三人のこどもたちに話しているうちに生まれました。
絵を描くアリソン=バートレットは、近年イギリスでもっとも人気のある絵本画家です。色とりどりに表現されたその風景や、躍動感のある動物たちの表情は、見ていて飽きません。
さてその夜、みんなが寝静まったあとに ある事件が起きます。
事件の行方、そしておんどりは、自分の鳴き方をとりもどせるのでしょうか・・・
ぜひおんどりになりきって、さまざまな鳴き声をたのしんでください!
【局アナnet】
茂木亜希子(絵本ナビゲーター)
書名:コッケモーモー! 文:ジュリエット・ダラス=コンテ
絵:アリソン・バートレット
訳:たなかあきこ 発売日:2001年価格:1470円