動物園は誰でも楽しめるスポットですよね。ペンギンの大行進などでお馴染みの「旭山動物園」、パンダのニュースに事欠かない「上野動物園」、オカピなど珍しい動物が観られる「ズーラシア」…、日本には面白い動物園がたくさんあります。
ただ、「冬はちょっと寒いから、暖かくなってから行こう」と考えている方も多いのでは? でもそこに、待ったをかける声があり。
「動物園は、冬こそぜひ行っておきたいオススメの場所ですよ」
こう話すのは、獣医師の北澤功先生。北澤先生は、幾つもの動物園を転々としてきて、現在は東京都大田区でペット病院の院長を務める人物。サルに注射されたり、ペリカンに噛まれたりなど…、ユニークな経験の持ち主です。
まず、木が枯れているので、非常に見通しがよくなります。一年で最も動物をじっくりと眺められるのです。
冬にしか見せない動物たちの行動も必見。ニホンザルは寒さでくっつき合うのですが、この「おサル団子」と呼ばれる姿がかわいらしい! カピバラというネズミの一種は、お風呂に入ってしまうそうです。
ホッキョクグマをはじめ、冬に一番元気になる動物も数知れず。レッサーパンダが一番走り回ってくれるのも、冬です。
そんな動物との楽しみ方を知り尽くした北澤先生がこの度、コミックエッセイを出すことになりました。『爆笑! どうぶつのお医者さん事件簿』(アスコム刊)がそれ。北澤氏が実際に目撃&体験してきた驚きのエピソードが満載!
例えば、身近なところからいくと、
「ネコはボルトよりも100mを2秒も速く走る」
「ハムスターはダイエットのために、毎晩20kmも走る」
動物園では
「足のアカギレを防ぐために、靴を履かせている」
「カメの体調を治すには、風呂に入れてあげるのが効果的」
など、漫画の世界のようなことが実際に行われているのです!
そんな北澤先生に「一番好きな動物は?」と聞くと、「オランウータン」と返答。人間臭いところがあって、ちょっと意地悪なところが憎めず、いくら観ていてもあきないとのこと。でも、人間のカップルが目の前を歩いているときに、嫉妬したメスのオランウータンがゲロを吹き飛ばすなんて事件も目撃してしまったとも…。
以上のような、思わず笑ってしまう話や、心がホッとする話など、とても個性的な動物たちのエピソードの数々が盛り込まれた本書。一度読めば、動物の見方がガラっと変わるはず。これで、動物園での楽しみ方が今までより何倍も楽しくなること、請け合いです!
●書名:爆笑! どうぶつのお医者さん事件簿
●著者:北澤功
●漫画:ユカクマ
●予価:1050円(税込)
●発売:2013年1月24日
●発行:アスコム
●サイズ:A5判