なあにそんなに難しい漢字ばかりではない。知っているものも入っている。でも、見たことあるけど、わからないものも。そして何ですかこれ、という難読文字、意味不明なものも。
さてさて、「香典」「御仏前」「御霊前」「焼香」「醍醐味」「神通力」あたりだったら、なんとかなるかな。では、「普請」「遍路」「托鉢」「須弥壇」「比丘」「優婆塞」「結跏趺坐」「隔靴掻痒」となるとどうだろうか。まだまだという人には、「悉曇」「遺偈」「啐啄同時」。
前作の『日本語に似ているようで似ていない 中国語の「漢字」』では、おじいちゃんたちから愛読者カードをいただき、おじいちゃんパワーに驚かされたが、今回は若い(?)あなたにも挑戦してほしい。知っていれば、自慢できるものもあれば、当然知っていなければ恥ずかしいものもある。さあ、これを読んでいるあなた。いい機会です。テレビに登場する雑学王や漢検フリークたちに太刀打ちとまではいかないまでも、プチ漢字王になれる!?
この本の体裁は、左ページに漢字を並べていて、ページを繰ると、解答が出てくるというクイズ形式になっている。さあ、さっそく買ってお試しくだされ。ゲーム感覚で教養も身に付く一石二鳥の本。しかもペーパーバックスだから軽くて持ち運びも苦にならない。
【最後に挙げた3つの漢字の意味】
悉曇(しったん) 梵語の文字・梵字のこと
遺偈(ゆいげ) 高僧が死に臨んで自分の感慨、信仰への考え、教訓などを弟子たちに書き残した偈(漢詩)
啐啄同時(そったくどうじ) 互いに意気を合わせてひとつのことに取り組むという意味。
書名:日本人なら知っていたい 仏教の漢字
編著者:宣田陽一郎
発売日:2012/11/2
定価:1,000円(税込)