毎日の子育ての中では、うっかり子どもにキツイ言葉掛けをしてしまい、後から反省する保護者の方も多い。良かれと思っての注意が、思いのほか傷つけてしまうこともある。
傷つきやすい子どもの心を守るためにはどのように接すると良いのだろうか。児童精神科の病棟看護師からのアドバイスが1冊の本になった。
2023年11月22日『児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた』(KADOKAWA)が発売された。
「大人の不機嫌」で、子どもを無理やりいい子にさせていませんか?
と質問されると、ドキっとする方もいるだろう。本書では、子どもと常に一緒にいる著者が子どものメンタルを壊さない方法を大人にも優しい立場で指南していく。
「子どもが話を聞かないのは、大人が子どもの話を聞かないから」「忘れ物を責めても意味がないわけ」「子どもへの怒りの背景は過度な期待?」など、子育てで直面することが多い話題が多く、気になってしまう。
子どもと接するときのキーワードは、「おすしさいこうかよ」。いつもできているかと言われると、難しい方も多いのではないだろうか。
おびやかさない
すぐに助言しない
しっせき(叱責)しない
さいご(最後)まで話を聞く
いこう(意向)を軽視しない
こどもが使う言葉を使う
うたがわずにいったん信じる
かんじょう(感情)を否定しない
よけい(余計)なひとことを言わない
本書の目次は次の通り。
はじめに
【Chapter1】子どもが「安心感・自己肯定感」を持つためには
【Chapter2】「話す」より実は大事な「聞く・見守る」
【Chapter3】子どもとのコミュニケーションをおざなりにしないで
【Chapter4】子どものこころを守るために知っておきたいこと
【Chapter5】大人のこころだって守らないといけない
おわりに
ちょっとした一言が、子どものトラウマになってしまう可能性がある。毎日のコミュニケーションだからこそ、丁寧に取り組んでいきたいものだ。できることから取り組んでいこう。
■こど看さんプロフィール
こどかん/精神科認定看護師。精神科単科の病院の児童思春期精神科病棟に10年以上勤める。現在も看護師として病棟勤務しながら、「子どもとのかかわりを豊かにするための考え方」をSNS等で精力的に発信中。メンタル系YouTuberの会所属。一児の父。
X(Twitter)・YouTube:@kodokanchildpsy
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