ニート、親ガチャ、AI......現代人が抱える問題、あの哲学者だったらどう考える？ 現代人と哲学者が徹底的にディベートする本『21世紀を生きる現代人のための哲学入門2.0』（Gakken）が2023年12月27日に発売される。著者は、哲学や歴史をわかりやすく面白く解説することで定評がある河合塾講師、富増章成（とます・あきなり）さんだ。
「さとり世代 VS ニーチェ」「草食系男子 VS プラトン」「ニートVSアリストテレス」など、異色の組み合わせがずらり。他にも「限界OL」「パリピ」「投票行かないマン」「港区女子」などの"あるある現代人"が20のテーマでディベートする。
哲学の考え方を紹介するのはもちろん、現代人側も「ここはおかしいのでは？」「現代では通用しないのでは？」と果敢に言い返していく。なんと現代人側が哲学者を論破してしまう場面もあるという。
さらに、最終章では「論破」でおなじみのひろゆきさんも参戦。「論破するのはダメなこと？」というテーマで議論する。哲学者は「論破」をどう考えているのだろうか。楽しみながら哲学の知識が身につく一冊だ。
【目次】
「『そこそこ』で生きるのは悪いこと？」
...さとり世代 VS ニーチェ
「ことなかれ主義はよくないことか？」
...ことなかれ主義者 VS ヘーゲル
「初志は貫徹すべき？」
...ベテラン役員 VS デューイ
「恋愛を避けて生きるのはアリ？」
...草食系男子 VS プラトン
「人生は幸福を追求すべき？」
...限界OL VS アラン
「楽しいことだけしてればそれでよい？」
...パリピ VS ゼノン
「生きていく上で挫折は必要か？」
...能天気マン VS キルケゴール
「人生に目的は必要か？」
...ニートVSアリストテレス
「覚悟を持つことがそんなに大事？」
...現状維持人間 VS 存在論者
「人間は道徳を重んじて生きるべきなのか？」
...自由人 VS カント
「『人それぞれ』はよいことか？」
...人それぞれ論者 VS ソクラテス
「政治に興味がないのはダメなこと？」
...投票行かないマン VS 政治哲学者
「『ブランド志向』はよくないことか？」
...港区女子 VS ポストモダン思想家
「人は勝ち組に入ることに意味がある？」
...ハイスペ男 VS 構造主義者
「人生は『親ガチャ』で決まる？」
...親ガチャ論者 VS 構造主義者
「現代の資本主義社会には、問題がある？」
...バリバリ資本主義者 VS マルクス
「映画や音楽のサブスクは芸術に悪影響？」
...サブスク支持者 VS アウラ支持者
「AIは人類を超えられるのか？」
...AI VS デカルト
「仮想世界は現実に優るのか？」
...仮想現実反対者 VS バークリ
「論破するのはダメなこと？」
...ひろゆき VS 哲学マニア
■富増章成さんプロフィール
とます・あきなり／河合塾などの大手予備校で「日本史」「倫理」「現代社会」などを担当。中央大学文学部哲学科卒業後、上智大学神学部に学んだ。哲学や宗教などを初学者にもわかりやすく説明することに定評がある。フジテレビ系列で放映された人気深夜番組『お厚いのがお好き?』で哲学監修を担当した。また『超訳 哲学者図鑑』（かんき出版）『読破できない難解な本がわかる本』（ダイヤモンド社）『コウペンちゃんとおべんきょうする『幸福論』』（KADOKAWA）など哲学分野で様々なヒット著作多数。
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